コトブキの外部ろ過機「パワーボックス90」の購入とレビュー

 120cm水槽にはエーハイムのクラシックフィルター、2217を使用していたのですが、最近になってインペラーシャフトが摩耗してきたためか、騒音がうるさくなってきました。このエーハイム2217自体、オークションで落札して購入し、その後、2年以上は使用していると思いますので、かなりの期間、使い続けてきたものだと思います。

 本来はエーハイム2217自体のインペラーシャフトを購入すれば良いところですが、意外と値段が高いので、どうしたものかとずっと思っていました。

 エーハイム2217の方は五月蠅さが増していって、流量が減っている中、 楽天市場  のどこかでインペラーシャフトが安く売っていないものかと探していると、熱帯魚のTOTOというお店で60Hz用の商品は扱っているのかが判りました。このお店で50Hz用の商品は無いかと思い探していた中で見つけたのが、コトブキ社のパワーボックス90です。購入時点では6980円で販売されていました。

コトブキ パワーボックス90

(2006/06/03追記)

 熱帯魚のTOTOは楽天市場から無くなってしまいました。しかし、かわりにチャーム(Charm)というお店が安くパワーボックス90を売っています。こちらのお店ではエーハイムクラシックフィルター2217のインペラーも売られていました。値段も安くすぐに配達をしてくれるので、とてもお薦めのお店です。

 この商品は濾材やタップ、ホース、給水パイプ、シャワーパイプなど、外部フィルターとして使うために使うのに必要なものは全てセットになっています。また、90cm水槽から120cm水槽に対応しているようなので、比較的、大きめのタイプのものと推測されます。この商品のホース径を確認してみると、エーハイム2217の給水側ホースと同じ径だということがわかりました。これならば、コトブキのパワーボックス90を前段につけて、その後ろにエーハイム2217を接続して、直列で使用することができます。直列で使用するときには、片方のフィルターの電源は切っておく、出来ればインペラー自体を外しておくというのが鉄則のようなので、これに習って、パワーボックス90の方だけ電源を入れて、シャフトが摩耗してしまったエーハイムの方は電源を切ってインペラーを取り外しておけば良いということに気がつきました。これならば、そもそものフィルター性能よりもより大きな力を期待することができそうです。

 インターネットで情報を調べてみると、ホースが固い、エアーを噛むとうるさいなどの評判があるようですが、致命的な問題も見あたらないので、迷わず、パワーボックスを購入することにしました。

スポンサーリンク

商品のインプレッション

 商品は翌々日には自宅へ届いてしまいました。本体の中は濾材コンテナが3つ入っています。メンテナンス性は良さそうですが、フルーバルと同じように中に入れることが出来る濾材の量が制限されてしまう点は残念なところです。構造がシンプルなだけにエーハイムクラシックはこのへんは良くできていると思います。濾材は何が付いてくるのか、購入する前はよく判らなかったのですが、スポンジのような濾材、セラミック濾材、活性炭の3種類が付属してきました。これを上記の濾材ボックスの中に入れて使う形になります。

 濾材はおのおの袋に密閉されているので、これを開封して濾材ボックスの中に入れます。そしてホースをつなげてコックを開け、フィルターの中に水を流し込ませます。最後のエアーを抜くためには本体にボタンが付いているため、これを押せば、エアー排気されていきます。ほかの外部式フィルターにはみかけない機能であり、なかなか使いやすかったです。

 そして電源コードをコンセントへ接続してみると無事に運転を開始しました。最初こそ、まだエアーが残っていたためか五月蠅さを感じましたが、エアーが抜けるに従って、ほとんど気にならないレベルまで五月蠅さは解消されました。

給水と排水

 この商品、給水と排水はどちらともホースの口径が外径22、内径16mmの太めのホースになっています。エーハイム2217などは給水の方は太いホースですが、排水の方はそれよりも細いホースになっています。これは排水を多少しにくくしてフィルターの中の圧力を少し高くすることにより、エアーがフィルターの中に入らないようにするための工夫なのではないかと思います。一方でこのパワーボックス90は同じ太さのホースを使うことで何か不利になる点はあるのかとも思いましたが、暫く使っていても、とくにエアーをかんだりはしなかったので特に問題は無いように思えます。

 排水側のシャワーパイプは一本一本は短いのですが連結して使うとかなり長いです。120cm水槽の3/4程度の長さがあるような気がします。また、付属してくる吸盤が見かけによらずとても強力で、パイプ類をしっかりと取り付けることができるも良い点です。水草水槽ではシャワーパイプは水槽のガラス面などに向けて水流を弱くするのが普通だと思うのですが、今は手前の方に向けて水流をあえて作っています。水の淀みができにくくてミクロソリウムにはこちらの方が良いかと思っているのですが、様子を見ながら今後のことは考えていたいと思います。エーハイムはパイプの色は緑ですが、こちらの製品は黒っぽい色です。この色も水槽の中で目立つことがなく良いと思います。

濾材

 濾材ボックスの容量はだいたい濾材ボックス一つにつき、1リットル程度というところでしょうか。エーハイムの同規模の商品と比べると、濾材容量の不足は改善してほしい部分かと思います。

 しばらく運転を続けてみると、水の透明感が増してきました。付属の活性炭が吸着濾過をはじめたせいだと思います。しかし、そもそもの濾材は少し貧弱なので、セラミック濾材をのぞいては、性能の高い濾材に交換をしようと思います。現在、目を付けているのは熱帯魚TOTOでみかけた濾材です。

 5リットルで2000円という値段なので、シポラックスなどの濾材に比べて、コストパフォーマンスが高いように思います。これも熱帯魚のTOTOで発売されているので、購入をしてみました。商品が到着したら試してみようと思います。

(2006/06/03追記)

 熱帯魚のTOTOで割安のグラスリング濾材を購入しました。リングの口径がシポラックスなどと同じ程度あるため、濾材を入れる容量が少ない外部フィルターを使っている場合は無駄なスペースがたくさんできて、思ったほど濾材が入らないかもしれません。このときは、濾材を半分とかに割って詰め込めば、かなりの量が入ると思います。逆に細かく割りすぎると目詰まりをする可能性もあるので、ほどほどが良いでしょう。このTOTOの濾材も、TOTOが楽天市場から無くなってしまったために入手できなくなってしまったので、かわりに入手できる格安リング濾材が無いか探してみました。すると、意外と良さそうで安い濾材が扱われています。次に濾材が必要になった場合は、これらの濾材から選択してみようと思います。

まとめ

 安く購入することが出来れば、このコトブキのパワーボックス90はかなりコストパフォーマンスの高い製品となりえますので、外部フィルターを購入の際には一つの候補にあげても良いのではないかと思います。

(2006/06/03追記)

 その後、パワーボックス90を引き続き使っていましたが、フィルターの中の掃除を行えば流量の低下もありませんし、空気をきちんと抜いておけば騒音もあまり気になりません。パワーボックス90についてはエーハイムクラシックシリーズに次いで良い製品なのではないかという気がします。120cm水槽の濾過能力アップを目指して、もう一つパワーボックス90を購入しました。現在は以下の2系統で濾過をしています。

  • 系統1   吸水口 → パワーボックス90 → エーハイム2217(電源ON) → 排水口
  • 系統2   吸水口 → パワーボックス90(電源ON) → フルーバル303 → 排水口

 新しく購入して設置した商品は系統1の方に接続してあります。系統1の方はパワーボックス90の中に付属のウール濾材をセットしました。目詰まりはしやすいですが細かいゴミまで早くくみ取ってくれるので、水が澄むまでの時間が短いような気がします。パワーボックス90は特にフィルターのメンテナンスが行いやすいので、ウールを中に入れてもメンテナンスをあまり苦労することなくできるところが良い点だと思います。

コメント