日本自動車連盟(JAF)の会員になっていると、JAF MATEという会員情報誌が送られてきます。以前は毎月送られてきていましたが、今は四半期に一回になっているようです。今回も夏号が送られてきて読んでいたのですが、その記事の中に興味深い記事がありました。「令和の運転常識教えます」という記事です。
この中で1位になっていたのは、昔から教えられている「停止時のすえ切りはダメ!」という教えが実は今では「すえ切りしても大丈夫」と書かれていた点です。
すえ切りとはクルマを停止させている状態でハンドルを大きく切る行為です。ハンドル操作をタイヤに伝える部品や路面に接しているタイヤに大きな負担がかかるので、出来るだけ避けるように教えられてきました。
ところが今では構造が変わったので、すえ切りをしても大丈夫と書かれていました。ハンドルがこれ以上回らない位置から更にハンドルを切ろうとさえしなければ問題ないと書かれています。電動のパワーステアリングでも、油圧式のパワーステアリングでも大丈夫と明記されていました。
ただ、「今のクルマ」の定義が曖昧な気もします。ここ数年のクルマなのか、それ以前のクルマでも大丈夫なのかは記事からは読み取ることはできませんでした。「令和の運転常識」と書かれているので、昔の車でも大丈夫だと鵜呑みにするのは危ないかもしれません。
教習所でハンドルを持つ手の位置は10時10分と習いましたが、今では9時15分が安全性や操作性で優れるとも紹介されています。ハンドルを持ち替えずに大きく切ることができるので良いとされていました。ほかにも色々な新常識が紹介されているのですが、この記事を読んでいて、自分の常識が非常識になっているかもしれないので、注意が必要だと思いました。
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