芦ノ湖の南部を震源とする地震が7月20日から増加しています。7月20日から23日までの地震回数は69回にも達しています。(神奈川県温泉地学研究所の発表によると、24日15時までの期間で189回)
箱根山では2015年にも有感地震が多発して小規模な噴火が発生しました。2019年には膨張を示す地殻変動を観測して火山性地震が増加したことにより噴火警戒レベルが2に引き上げられました。NHKの報道では神奈川県温泉地学研究所の研究課長の見解として、火山ガスなどの状況に大きな変化はないほか一連の地震の波形や分布の特徴などから火山活動との関連は薄く断層運動による地震ではないかとしています。
7月20日から23日の間で最大の地震が発生したのは、7月23日午後9時49分のマグニチュード3.6の地震です。この地震により、箱根町、小田原市、湯河原町、熱海市、三島市、沼津市、函南町、裾野市、長泉町、伊豆の国市、伊豆市、富士宮市で震度2の地震を観測しています。
気象庁は噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)を継続したうえで今後の火山活動の推移に注意するよう呼びかけています。箱根山は活火山であることから規模の小さな噴出現象が突発的に発生する可能性があることに注意が必要です。大涌谷周辺の想定火口域では噴火活動が活発なところがあるので火口や噴気孔周辺では噴気や火山ガスに注意が必要です。
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