日刊SPA!のサイトで元ディーラー営業マンが暴露。ガソリン車と比較してハイブリッドカーはお勧めしないワケという記事が掲載されていました。ここ8年くらい、ホンダのハイブリッドカー、「グレイス」に乗ってきたので気になる記事ではあります。しっかりと読んでみました。
よくある、単なる燃費から逆算したガソリン節約量で車両本体価格の差の元は取れるかという単純な比較でした。ノアのガソリン車とハイブリッドカーで比較しています。ガソリン価格は、185円とされていました。結論は、年間5,000kmしか乗らない場合はコスト差を吸収できるのに約16年、年間12,000kmだと約7年となっています。あとは、長期間にわたってハイブリッドカーに乗る場合はメインバッテリーの交換に数十万円という数字も挙げられていました。
ただ、途中で手放した時の買取価格の差などについては言及されていないので、少し記事としては物足りない内容です。また、記事では最後に触れられていましたが、ハイブリッドカーの加速時の力強さは頼もしいところがあります。ガソリンエンジンだけのときとは違って、モーターによる力強いアシストがあるので、気持ちよく走行できます。惰性で走っているときやブレーキを踏んだ時には回生ブレーキによってバッテリーに充電をしてくれるのも、ストップ&ゴーが多い都心部での走行では嬉しいです。ガソリン車は都心部での走行では大きく燃費を落とすので、この記事のシミュレーションよりも、もっと短い期間で本体価格の差分を回収できる可能性もあります。
ときどき、本当はハイブリッドカーはお得ではないというこの手の記事を見かける場合がありますが、本当はハイブリッドカーとガソリン車の比較は多面的な要素があり単純比較にならないのが事実です。少し脚光を浴び始めた電気自動車は今の日本では充電設備の状況から考えると遠出に利用することは不安があるので、今後もハイブリッドカーの需要は大きいのではないかと思います。
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