国立西洋美術館で企画展「モネ・睡蓮のとき」と常設展を鑑賞

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モネの作品が一堂に集まり凄いらしいと噂に聞いていた国立西洋美術館の企画展「モネ 睡蓮のとき」に行ってきました。パリのマルモッタン・モネ美術館の協力を得た大規模な展覧会です。20点以上の睡蓮が集結しているほか、マルモッタン・モネ美術館から日本初公開となる作品(7作品)を含む50点が来日しました。

上野に行くのは本当に久しぶりです。特にJRの公園口から出ることができれば目の前なのですが、地下鉄銀座線で行ったので、電車を降りてから国立西洋美術館に着くまでずいぶん時間がかかってしまいました。

今回は会社帰りに金曜日の午後6時半頃、美術館に着きました。金曜日は午後9時まで開館しているので、ゆっくりと鑑賞することができます。事前に電子チケットを購入しておくことも考えましたが、アクシデントで行くことができなくなると無駄になってしまうリスクは否めないので、今回は窓口で購入しました。

窓口は10人くらいの列で、3つの窓口で処理していました。従って、五分も待っていれば自分の順番が回ってきました。チケットの購入は現金のほか、クレジットカードやSuicaなどの電子マネーを利用することができました。今回はクレジットカードを利用しました。企画展のチケットは一般2300円でした。

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手荷物預入ロッカーがいっぱい

一番困ったのは、手荷物を預けるロッカーが全て利用中だったことです。金曜日の夜は手荷物が多い人が多いのでこのようなこともあるのでしょう。ロッカーの増設をお願いしたいのはもちろんのこと、もしもいっぱいになってしまったときには、ロッカー待ちの人を1列に並ばせるなど、混乱が発生しない整理方法を決めておいてほしいです。

企画展(モネ 睡蓮のとき)

まずは、企画展の方から鑑賞しました。基本は写真撮影禁止ですが、楕円形の部屋に飾られている作品だけは写真撮影が許されていました。

作品はテーマに分かれて展示されています。

  • 第一章 セーヌ河から睡蓮の池へ
  • 第二章 水と花々の装飾
  • 第三章 大装飾画への道 (写真撮影可能)
  • 第四章 交響する色彩
  • エピローグ さかさまの世界

随所に人溜まりができてしまっていたので、係りの方は空いているところから鑑賞して逆流しても構いませんと案内していました。

モネの企画展というと、モネの作品と関連する画家の作品が展示されることが多いと思うのですが、今回は本当にモネの作品ばかりで圧巻です。初期の作品から晩年の作品まで、また色々な睡蓮の絵も見ることができました。

写真撮影をしても良い楕円形の部屋は白い壁に絵が並べられています。こちらが「モネ睡蓮のとき」のパンフレットなどのイメージに使用されているマルモッタン・モネ美術館に収蔵されている睡蓮です。

こちらは幅およそ4メートル、生前のモネが唯一他人に売ることを許した睡蓮の大装飾画です。

売った相手は実業家の松方幸次郎、しかし第二次世界大戦の影響で日本に持ち帰ることができず近年まで長らく行方不明になっていました。その過程で上部が大きく削られてしまいました。60年間にわたって行方不明だった睡蓮一柳の反映、こちらが60年ぶりにパリのルーヴル美術館で発見、国立西洋美術館での修復を経て展示されています。

第四章 交響する色彩に展示されている絵はモネの晩年の作品です。日本の橋(太鼓橋)だけでも8種類が展示されていました。また、バラの小道という作品を見ると、それまでの繊細な雰囲気とは大きく異なって赤系や青系の色彩が強く描かれていて雰囲気は抽象画に近づいています。モネがこのような作品も描いていたということには驚きました。

展覧会を見終わって会場から出てみると、出口そばにあったミュージアムショップの大混雑です。特にモネグッズを販売しているコーナーは長蛇の列ができています。日本人はモネが好きなのだと思い知らされました。

常設展

企画展を見たあとせっかくので常設展も見ました。企画展のチケットがあれば常設展はそのチケットで見ることができます。宗教画から始まって1900年代初頭ぐらいまでの作品が展示されています。

この常設展も展示されている作品の数に圧倒されました。

また、常設展にもモネの絵が数点展示されています。常設展のモネの絵は企画展へと移動しているものとばかり思っていたのですが、違いました。しかも、常設展は企画展と比較すると非常に空いています。企画展を見るだけでも疲れてしまうので、常設展は見ないで帰る人も多かったのではないかと思います。しかし、常設展を見たことがない方であれば、併設のレストランなどで休憩したあとに常設展を鑑賞することをお勧めします。

パスタセットは1700円です。

企画展、常設展を一気に見るとかなり歩くことにもなるので疲れましたが、日本の美術館にもこれだけの作品が収蔵されているのかととても驚きました。

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