関越道から山梨に抜けられる「西関東連絡道路」の大滝トンネル工事が大詰めへ

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先日、秩父から山梨へ国道140号線で雁坂トンネル有料道路を抜けてドライブしました。花園インターチェンジから秩父を通って山梨県甲府市へと抜けることができる道です。

途中、三峰口駅の周辺付近から道の駅大滝温泉にかけては、片側一車線の山肌と荒川上流域を縫うようなグネグネした道を走らなければいけません。

ドライブの途中、そんな道を一気にバイパスしてくれる大滝トンネルの坑口の工事現場を見ることができました。現在、7Kmもある区間がトンネルにより僅か2.4Kmに縮まるので大幅なスピードアップになります。

埼玉県が2023年10月30日に発表した情報によると、すでに大滝トンネルの全体の9割は掘削が完了しています。大滝トンネルの工事費は約52億円、平成27年度にルート検討開始、令和3年度から大滝トンネル本体工事着手という流れで進んできました。

  • 平成27年度:ルート検討
  • 平成28年度:予備設計、環境調査(環境調査は工事完成まで継続予定)
  • 平成29年度:ルート決定、地質調査
  • 平成30年度~令和元年度:詳細設計、測量、地質調査
    ※令和元年12月21日に事業説明会を開催(下記資料参照)
  • 令和元年度~:起点側坑口大滝トンネル関連工事着手、用地買収 
  • 令和3年度:大滝トンネル本体工着手

令和3年度に強石地区から開始したトンネル掘削工事は、大滝トンネルJV工事事務所(大林・西武・斎藤特定建設工事共同企業体)のメンバー約20人が昼夜2交代制で実施してきました。「ドリルNAVI」などの最新遠隔操作システムを活用しながら、掘削、ずり出し、吹き付けコンクリートなどの一連のサイクルを繰り返し、2Kmものトンネルが2年強で開通の目途が経つというのは、素晴らしいことだと思います。

令和2022年時点では、工期は2025年3月までで、27年の開通を目指すとされていましたが、もし順調であるならば、前倒しで開通してもらうととても有りがたいです。

大滝トンネルの完成により、単にスピードアップが図られるだけではなく、落石などの危険から往来する車や人のリスクを減らしたり、狭隘で見通しの悪い区間が減少するので交通事故のリスクを減らしたり、観光地へスムーズにアクセスできるようになることが大きな利点となります。

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