ここ数ヶ月にわたって、ウクライナ情勢などの影響で発電に必要な液化天然ガスや石炭などの燃料価格が高騰を続けています。
東京電力エナジーパートナーが債務超過に
一方で家庭や企業の電気料金への価格転嫁に対しては価格の上限が設定されているため、東京電力の電力小売りをしている子会社、東京電力エナジーパートナーが今年6月末の時点で67億円の債務超過になったことが明らかになりました。
電力自由化に伴い、電力の小売りはほかの会社でも実施しています。しかし、東京電力エナジーパートナーと同様に採算が悪化している関係で、小売り事業から撤退したり、新規の加入申し込み受け付けを取りやめたりする会社が相次いでいます。
楽天でんきでは新規申し込み受け付け停止中
例えば、楽天でんきでは新規の申し込み受け付けを停止しています。
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実はエネルギー価格の高騰前は楽天でんきを利用していました。ずいぶん、電気代の節約に貢献してくれていました。
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しかし、資源価格の高騰に伴い楽天でんきでも価格の改定が進められてきており、地域の電力会社よりも価格が高くなることが3月にはメールで送られてきました。この時点で楽天でんきから東京電力へ切り替えをしました。切り替えの状況については、こちらで紹介しています。
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資源価格の高騰は今後も続く見通しなので、親会社の東京電力ホールディングスでは債務超過を解消するために増資を含めた検討をしていることが報じられています。
海外と日本の動き
イギリスのエネルギー規制当局は8月26日に家庭向けの電気・ガス料金の上限について、80%の引き上げを発表しました。各家庭では平時と比較して2倍近い電気料金を払わなければいけない状況になりますので、家計への影響はとても大きいです。
今後、日本においても各家庭に供給する電力価格の上限見直しが行われれば、各家庭が支払っている電気料金にも大きく影響します。すでに、各商品価格の値上げも進んでいる中で家庭の負担も増えているので、日本においては上限価格の見直しについては行われないことを願っています。
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