楽天とビックカメラが共同でネット通販事業

サイト運営費捻出のため広告を使用しています

ビックカメラ

楽天がまた新しい試みを発表しました。先日、第四の携帯電話会社として電波の割り当てを申請することを発表したばかりですが、今度はネット通販事業でのビックカメラとの提携です。

楽天とビックカメラは家電分野のインターネット通販事業で新会社を設立します。新会社はビックカメラ楽天市場店を引き継ぎつつ、「楽天ビック」として楽天市場に出店します。

ビックカメラは競争力のある価格と幅広い品揃えを武器にしつつ、楽天と共同開発で独自製品の開発も検討しています。さらには、設置工事までをスムーズに提供できるようにしたり、ビックカメラの配送拠点を活用して当日配達も行います。

ネット通販事業ではAmazonが幅を利かせていて、楽天も苦労をしています。ヨドバシは独自の通販サイトで当日配達など革新的なサービスを提供することでシェア拡大を目指していますが、ビックカメラは通販事業で楽天と本格的に提携する道を選びました。

しかし、現在のビックカメラ楽天市場店と本質的にあまり大きな変化はないようにも聞こえます。

具体的には、楽天の通販サイトで両社が共同運営するサービス「楽天ビック」を開設し、大手メーカーなどの家電製品を扱うほか、両社でプライベートブランドの商品も開発します。また、ビックカメラの全国およそ40店舗では、ビックカメラのポイントだけでなく、楽天のポイントも受けることができるようにするということです。

さらに将来的には、ビックカメラが持つ千葉の物流拠点と、楽天が持つ千葉、兵庫、神奈川の物流拠点を共同で運用し、現在ビックカメラが東京23区内に限って行っている「当日配送」のエリアを拡大します。

ネット通販市場では、ドライバー不足を背景に国内の通販各社がサービスの見直しを行う一方、アマゾンが当日配送のサービスを拡充しています。今回の楽天とビックカメラの新事業は、圧倒的な存在感を示すアマゾンへの対抗策として打ち出されるもので、各社の競争は一層激しくなりそうです。

【2019/06/14追記】

楽天とビックカメラは2018年4月に共同開設した楽天ビックの実績を発表しました。それによると、2018年におけるビックカメラの楽天市場での売上高は前年比で70%増となったそうです。首都圏での当日配送や配送時間指定に対応するなどの工夫も実施したようです。

ビックカメラは自社でもECサイトを運営していますが、楽天ビックとの売れ筋商品も異なり棲み分けはできているとしています。

コメント