佐藤満氏の「壁を破る発想法」を読みました

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壁を破る発想法

 佐藤満氏が書かれた「壁を破る発想法」という書籍を読んでみました。この方は大学を卒業したあと、世界放浪をして、31歳になってホンダに入社、ブラジルやタイで勤務をしたあと本社へ戻り輸入車部長をされた経歴を持っています。そのあとは、フォルクスワーゲングループ ジャパン社長、日本ゼネラルモーターズ社長などを歴任されています。

 「壁を破る発想法」という書籍は、この経歴の中で経験されたことをまとめられている本です。

 全体から読み取ることができるメッセージは、問題をできるだけ単純化して、二つか三つかの成功の鍵を見つけ、そこに全力を傾けることが一つ目です。

 そして、二つ目は努力を惜しまずに働いているときに、幸運やツキが舞い込んでくること、案外たくさんやってくる幸運やツキに、いかにこちらが気がついて好判断をしてタイミングを逃さずにつかまえられるか、普段の努力やアンテナの張り方、フットワークの良さが大事だと書かれています。

 そして、50歳の頃にフォルクスワーゲングループ ジャパン社の社長として赴任したあとの話しへと続きます。ここでは、ヤナセがちょうどフォルクスワーゲンのクルマの販売から手を引いてしまっていて、大変な経営状態になっていたそうです。

 そこでは、色々な経営数字を模造紙に見える化して部屋に張り出したことが書かれていました。稲盛和夫さんのアメーバ経営で実践されているような仕組みでしょうか。そして、接待費や残業代などの節約作戦を実行したそうです。コピー用紙や電気代なども削減動向を貼り出して、見える化に徹したことが紹介されていました。

 社長自身もタクシーやグリーン車は使わずに、節約に徹したそうです。やはり、社長も経費節減に必死なのだという有様を社員に見せて行くことは大事なのでしょう。

 実体験に基づいて書かれているので、とても迫力があります。日頃、自分がやっていることはこのままで良いのだろうかということが、ふと疑問になったときなどに、心を落ち着けて読んでみると、色々な気づきがあるかもしれません。

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