「その幸運は偶然ではないんです!」を読みました

当サイトの記事には広告が含まれます

その幸運は偶然ではないんです

その幸運は偶然ではないんです!という本を読んでみました。夢の仕事をつかむ心の練習問題という副題がついています。著者はJ.D.クランボルツ、A.S.レヴィンです。クランボルツはスタンフォード大学の教育学、心理学の教授、キャリアカウンセリング理論の先駆者、そしてレヴィンはカリフォルニア州立大学のカウンセラー教育教授です。

従って、本の内容はどちらかというと、ジョブマッチングに関する話題が多くなっています。

この本の中では、夢を持ってそれに向かって邁進することは大事だけれども、これに固執しすぎて人生を棒に降るようなことは避けた方が良い、意外と人生の中では偶然の作用が大きくて、その偶然によって幸運をつかんだ人がたくさんいる、しかし、偶然がくることをただ呆然と待っていても仕方がない、注意ぶかく観察しながら、うまくチャンスを活用することが大事だということが書かれています。

この本の中では、色々な人の実例がたくさん取り上げられています。たぶん、カウンセリングの中であった事例なのでしょう。成功した例ばかりではなく、中にはまだ苦難から立ち直れていない人の例も書かれています。

今、仕事がうまくいっていない時、発想の着眼点を変えたいときや、これから先、そろそろ就職を考えなければいけないのだけれども、なかなか職種を絞りきれない人などには参考になる内容なのではないかと思います。


転職が非常に頻繁に行われているなど、少し日本の事情とは違うところもありますが、日本でも終身雇用制が崩れつつある現在、参考になる箇所は多いと思います。

自分自身も学校を卒業する頃にはできれば、SONYなどのメーカーに入って製品開発ができれば良いなと漠然と考えていました。しかし、教育実習から学校にかえってみると、何と無く出遅れた感じになってしまって、コンピュータ業界にはいることになりました。当時はコンピュータ業界は求人の量が増え始めていた時期だったものの、まだ、学生からはそんなに人気のある業種ではありませんでした。

あれからときが立って、SONYなどのメーカーを見てみると、円高や韓国のメーカーとの戦いに非常に苦労していて、当時の輝きを失いかけています。自分の狭い視野だけで就職先を選ぶことが必ずしもいいことではないのだと、今振り返ると、考えることもあります。

ただ、日本の製造業かこのまま外国の会社に負けてしまえば、日本自体が成り立たなりますし、また、SONYが今まで培ってきた技術力は半端なものではありません。また、必ず世界で輝く存在になるのも近いのではないかと期待しています。

コメント