Kobo Touchを7月20日から使い始めていますが、その中で、「財務諸表を読む技術 わかる技術」という本を読みました。小宮一慶さんという方が書かれた本なのですが、財務諸表に関する解説の中では本当に読みやすく判りやすかった書籍でした。
この本は財務諸表の書き方を解説している本ではありません。他の本の中には財務諸表を書くにはどうすれば良いかという視点で書かれている本も多いのですが、普通のサラリーマンであれば、その会社の株を買ったりするときに参考にする程度ですから、別に財務諸表を書く必要はありません。本当に財務諸表を書かなければいけないような人は、会社の中でもごくわずかです。この本は財務諸表を読み解くことに力を入れて書かれています。
たとえば、会社が中長期的に安定していることを確認するためにはどうすれば良いか?という視点で前半は説明が進みます。B/S、P/L、キャッシュフロー計算書がそれぞれどんな意味があるのか、日産自動車株式会社の財務諸表を参考にしながら説明が進んでいきます。
私自身、知っている話しもありましたが、この本を読んで、その意味が心底分かったようなこともいくつかありました。たとえば、「のれん代の償却」という言葉が最近よく使われます。どんな意味なのか今まで判っていませんでした。
しかし、この本の中では、「のれん代の償却」を実に判りやすく解説してくれています。これを理解できただけでも、この本を読んだ甲斐があったような気がします。
最初はこのような本を電子書籍で読むと、なかなか集中できないのではないかと思っていたのですが、意外にも電車の中で集中して読むことが出来ました。
バックライトが無く、白地に文字がくっきりとうつっているので、紙の本とまったく違和感なく読み進めることが出来ました。
このような少し難しめの本を電子書籍で読んでも大丈夫だったことは一つの発見です。もう少し、色々な本をKoboで購入してみたいと思います。
コメント