米ブロックバスターの経営破綻に見るビデオレンタル業界の冬の時代

ゲオ会員証

 日本経済新聞を見ているとアメリカのビデオレンタル最大手の会社、ブロックバスターが経営破綻に追い込まれて、数日中に連邦破産法第11条の適用を申請する見通しが強まったことを米国の各メディアが一斉に報じたことが記事になっていました。

 インターネットが普及したことで、家にいながらにして映画などのソフトを簡単に楽しめるようになったので、あえてお店までビデオを借りに行くお客さんが減って業績が大幅に悪化してしまったそうです。

 ちょうど、日本でもCD屋が窮地に立たされていますが、これよりも一歩進んだ状況なのでしょう。日本では音楽のネット配信は非常に一般的になってきましたが、まだ、ビデオについてはインターネットを介して入手して視聴するという方式はさほど普及していません。

 しかし、CATV会社や各プロバイダーなどは、VODの普及に向けた取り組みにかなり力を入れているので、日本においてもビデオレンタル屋は厳しい状況になるかもしれません。日本の大きなビデオレンタルチェーンと言えば、ゲオとTSUTAYAでしょうか。これらの会社では宅配レンタルなど今までと違ったビジネスモデルにも積極的に展開しようとしています。今後、どんな形でビジネスを展開していくのか気になるところです。

【2025年4月18日追記】

 このエントリーを投稿してから15年が経過しますが、やはりビデオレンタル業界はオンライン配信が充実してきたことに伴って非常に厳しい時代に突入しています。TSUTAYAは店舗の削減を進めているほか、GEOはスマホなどのデジタル機器の販売などに力を入れています。

 紙容器およびスーパーマーケットの普及に伴って、昭和40年代までは見られた牛乳配達が無くなっていったように、ビデオレンタルも今後は無くなっていくのではないかと思います。

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