この4月から無料開放された稲城大橋を日曜日の夕方に渡ってみました。この道は従来は稲城大橋有料道路という名称で、橋を渡るのにお金が徴収されていましたが、通行量が少なかったこともあって、まだ完全に借金が償還されていないうちに税金で借金が補填される形になって、今回無料化が実現しました。
まずは甲州街道から稲城大橋につながる道の交差点になる車返団地入口北という交差点で南に曲がります。この道は片側1車線、両側二車線の道で、片側二車線両側四車線の鶴川街道と比べると交通容量が少ない道になります。この道がまずはどの程度混んでいるかが観察ポイントの一つ目です。
しかし、この道は全く混んでいませんでした。スムーズに京王線のガード下をくぐり抜けて、稲城大橋の入口にまで着いてしまいました。稲城大橋の入口には料金所が設置されていましたが、今回通ったときには撤去されていました。中央自動車道方面に行く入口となる部分には料金所がそのまま残っていました。
空いている稲城大橋
稲城大橋の方も全く混雑は無く、そのまま多摩川を渡ってしまって、鶴川街道まで行けてしまいました。なお、道路標識の看板は今までは有料道路を示す言葉が書かれていましたが、純粋に稲城大橋と表記されるように変更されていました。
今まで、甲州街道の北側から武蔵境通りを通って下石原交番前の交差点を渡るところで渋滞、その後の京王線をまたぐ陸橋のところで渋滞にあうのが通例でした、しかし、この稲城大橋を通れば混雑を避けて京王線や多摩川を渡ることが出来ます。無料化されたことで、なかなか利用価値の高い道路になったと思います。
今のところはカーナビがこちらが無料化されたことに対応していないので通行量が少ないのかもしれません。今後、カーナビの地図が最新化されて、稲城大橋を渡るルートを指示するのが一般化されてきたら、この道路も混雑してしまう可能性もありますが、それまでの間だけでも有効に使っていきたいと思います。
稲城大橋から中央道に通じるところには料金所が設置されています。こちらにはETCレーンも設置されました。従来通り、稲城大橋から中央道に入った場合には、新宿方面にしか行くことが出来ません。八王子方面に出ることは出来ませんので注意が必要です。
【2020/08/18追記】
大混雑の多摩川原橋
無料開放されてから10年が経過しました。無料開放されることによって、下流側にある鶴川街道の多摩川原橋はもっと交通量が減って、稲城大橋に車がシフトすることを期待していたのですが、残念ながらそこまで大きなシフトはなかったようです。
時間帯によって、多摩川原橋は多摩川の北側から矢野口駅付近にかけて、ずっとクルマがつながってしまいます。反面、稲城大橋はスカスカで有料道路だった時代ともそんなに大きく変わっていないのではないかとも思います。
多摩川原橋を通らずに稲城大橋まで行くのは少し迂回する形になってしまうので、なかなか多摩川原橋から稲城大橋にシフトする車は少ないのでしょう。
渋滞の原因は矢野口交差点
特に矢野口交差点は右折車線の他は二車線しかないので、一番左側の車線は左折車が横断歩道での歩行者の横断が終わるまで道を塞いでしまい、車の流れが非常に悪くなります。
鶴川街道と川崎街道が交差する矢野口交差点は立体交差を作るための用地も確保されていますし、立体交差ができるまでは左折専用車線を作るだけでも渋滞は大きく緩和されるのではないかと思います。尾根幹線道路の整備以前に、早く矢野口交差点の渋滞対策に取り組んでほしいと願っています。
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