クルマのエアコンと燃費の関係

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クルマ

 JAFから定期的に送られてくるJAF Mateの8-9月号を見ていると、クルマのエアコンと燃費の関係について興味深いQ&Aが載っていました。質問の内容は「温度高めで風力強と温度低めで風力弱はどちらが省燃費になるか」というものです。

 空気を冷やすためにはコンプレッサーで冷媒を圧縮して液体にして、その液体が気化するときに気化熱を吸収しまわりの温度が冷える仕組みを応用しています。従って、低めに温度を設定すると、コンプレッサーをより作動させなければいけず、風力を司るファンよりも当然電気を使うので、温度高めで風力を強にした方が省燃費になるのではないかと思っていました。

 しかし、この回答を読んでいると、カーエアコン製造大手のデンソーが「コンプレッサの消費電力、ファンの電力を総合して考えると、設定温度低めで風力弱の方が燃費は良い」と回答しています。これは意外な回答でした。

 ファンの電力が大きくなることに加えて、温度は高くても風力を強くすることで液化したエアコンガスが多く必要になりコンプレッサの稼働量も多くなるのだそうです。


 ほかに、徹底温度を低くして車内が冷えたらエアコンを切り、また車内温度が上がったらエアコンを入れるということを繰り返すのと、少し高めの温度でエアコンをずっとつけ続けるのではどちらが燃費が良いかという例も載っていましたが、こちらは少し高めの温度でずっとエアコンの運転を続けた方が燃費は良くなるそうです。これは、エアコンを切ったり入れたりすると、入れたときにコンプレッサーが再始動することになりますが、このときロスがあり燃費が悪くなってしまうのだそうです。

 クルマの種類や周囲の環境により必ずしも上記のようにならないこともあるようですが、なかなかおもしろいQ&Aでした。

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