リアルタイム視聴の減少がCMスキップ率よりもCM広告に影響を与えるという調査結果

昭和のテレビ

 矢野経済研究所は「CMスキップ率よりもリアルタイム視聴の減少がCM広告に影響を与える」という調査結果を発表しています。自分に当てはめて考えてみると、この結果には少し疑問が残ります。

 私もDVDレコーダーを購入してからというもの、ドラマなどを見る機会が増えました。ドラマなどを見るときはリアルタイム視聴は行いません。1.3倍速再生やCMスキップを活用して時間を有効に使いたいためです。

 現在のDVDレコーダーはとても技術が進歩していて、東芝などでは1.5倍速再生、SONYなどでは1.3倍速再生が付いていることが多いです。

 これらの早見再生をしても、音声はほとんど通常通りに聞こえますので、ドラマなどを見る分にはまったく不便に思いません。1時間のドラマはCMスキップや1.5倍速再生などを組み合わせて見れば30分少しで見終わることができます。

 したがって、DVDレコーダーで再生して番組を見るときにはCMを見ることはほとんどありません。

 逆にリアルタイム視聴をするときはどんなときかと考えると、それは、「ながら見」をしているときです。

 たとえば、朝、会社に行く前に情報番組を見ているようなときです。このときは、食べながら、新聞を読みながら、といった視聴スタイルになるので、ほとんどCMの内容は印象に残っていません。

 したがって、リアルタイム視聴の時間があまり減らないから、CMの効果は薄れていないとする、矢野経済研究所の調査結果に多少の疑問を感じたしだいです。

 しかし、民放にとってCMは貴重な収入源です。このまま、CMの効果が薄らいでいくような効果が強まると、DVDレコーダーに対して何らかの対策を取る可能性もあるような気がします。消費者の利便性を確保しつつ、民放に収入が入るような良い方法は無いのでしょうか。

【2025年5月14日追記】

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見逃し配信の「TVer」の活躍

 昨今は民法各局が協力をして、TVerというサービスを提供しています。番組放送後1週間以内であれば、見逃してしまった番組を無料で視聴できます。このTVerという仕組みは、自分で録画した場合とは違って、CMをスキップすることができません。リアルタイム視聴が減少しても、TVerを使うようになればCM視聴をしてもらえることになりそうです。

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