熱帯魚は熱帯地方の生き物なので暑さには強いと思っていたのですが、実は意外にも弱く、日本の夏にはそのままでは耐えられない種類が多いようです。うちの水槽でも水温が27度を超えないようにこんな工夫をしています。

見た目はかなり悪いのですが、これが結構効きます。水面にファンの風をあてると、水が水蒸気に気化するときに周りから気化熱を奪ってくれて、これで水の温度が冷えるという原理です。だいたい2度から3度くらいは水温を下げることができます。
以前は秋葉原で買ってきた100V電源用の中古電動ファンを使っていたのですがこれが小さくてあまり目立たないのですが意外とうるさいし効きも悪い。

そこで、子供部屋に置いてあったクリップ式の扇風機を100円ショップで買ってきたザルにくくり付けて、「弱」にして動かしています。しかし、湿度の高い環境で連続運転にどこまで耐えられるのか疑問が残りますし、最悪はモータの異常加熱で発火のおそれもあるのであくまでも自己責任になってしまいます。
常に回り続けているのはやっぱり心配なので、水温が低いときには扇風機を止めるようにしてあります。市販の逆サーモスタットは高いので昔よく使った電子式ではない(バイメタル式の)サーモスタットを改造して使っています。熱が下がるとと2枚の膨張率の異なる金属を張り合わせたバイメタルがそって、接点が付くようになっているのですが、ガラスの器を外して中のバイメタルを逆向きに付け直すだけで、熱が上がると接点が付くようになります。
うちに転がっていたサーモスタットはガラスを外してねじ一本を回すだけで簡単に改造することができました。あまりよく写っていないですが水槽の中のサーモスタットの写真を載せておきます。改造後は思い通りにうまく動作するかどうか、よくチェックしてから使うようにしてください。こちらもメーカ保証外の使い方になりますので改造に関しては自己責任でお願いします。

写真中央より左側にガラスの筒、下の方のガラス面に灯りが映っているのがわかると思います。
【2025年4月10日追記】
現在は冷却ファン用のサーモスタットも発売されているので、こちらを活用した方が良いと思います。
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