人命に影響するミスを全て業者責とする消防庁の発表に強い違和感

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10月4日朝に北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、国民に対して危機を伝えるためにJアラートが発信されました。この際、該当のエリアにいたとしても、楽天モバイルのスマートホンではJアラートが鳴りませんでした。人命に影響する大きな問題です。

原因は楽天モバイルにJアラートの情報を配信している消防庁の機器設定ミスです。しかし、消防庁は「北朝鮮によるミサイル発射に伴う消防庁の対応状況(第4報)(R4.10.4)」という報道発表(災害情報)の中の「4 住民に対する情報伝達の状況」という項目の中に、

緊急速報メールによる情報伝達については、楽天モバイルを除き、正常に 行われた。楽天モバイルの支障の原因は、Jアラートの保守管理を請け負っ ている「業者名」が楽天モバイルへの配信設定を誤っ ていたことによるもの。なお、当該設定については、正規の設定に修正し、 正常に配信できることを確認済み。

という内容を盛り込んだだけで終わらせています。

総務省消防庁
火災の予防や消火、救急、救助など国民一人ひとりが安心して暮らせる地域づくりに取り組む消防庁の情報を発信しています。

この中で違和感を感じる点は下記の二点です。

  1. 人命にかかわる大きなミスであるにも関わらず、すべてを業者責任としている点
  2. 消防庁としての再発防止策について触れられていない点

設定を誤った業者に責任があることは間違えありませんが、人命を守るために、消防庁は国民にJアラートの情報を正しく伝達するまでのことに責任があります。

なぜ、楽天モバイルが通信サービスを開始し、業者が設定変更を実施した際、きちんとテストをして国民に情報が届けられるところまでをテストしなかったのでしょうか。(もし十分にテストを実施していたのだとしたら、なぜ今回の事案が発生したのでしょうか)

発注者としての意識に大きな違和感を感じる報道発表でした。すべてを業者責任にするような考えが蔓延しているのだとしたら、国民の命は守れないのではないかと思います。

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