今日はSONYからWALKMANが発売された記念日(1979年7月1日)

今日は7月1日、今から39年前の1979年にSONYから初代のWALKMANが発売された記念日になります。型番はTPS-L2、値段は3万3,000円でした。当時は音楽を聞くのはレコードまたはカセットテープが主流でした。音質にこだわる人はオープンリールのデッキを使っていた人もいます。

今のように手軽にデジタルでリッピングするなどということはまったくできず、例えばレコードからカセットテープにダビングするときには演奏するのと同じ時間をかけていました。懐かしい想い出です。

WALKMANが発売される前は庶民が街中で手軽に音楽を聴く手段はありませんでした。強いて言えば、SONYからカセットデンスケ(TC-D5)という商品が発売されていて、音楽を聴くというよりは、蒸気機関車の走行音などを録音に行くために重宝されていた機械はありました。カセットデンスケの値段は9万9,800円です。

しかし、カセットデンスケであってもショルダーバックサイズでしたので、気軽に持ち歩くという感じではありませんでした。

そんな中で、当時のSONYの名誉会長である井深大が旅客機の中できれいな音楽を聴けるものを作って欲しいとオーディオ事業部長に告げたことが始まりだという話しがWikipediaで紹介されています。SONYの公式サイトでも紹介されていました。

SONYの社内では「録音機能が無ければ売れるわけがない」という声もあったといいます。しかし、盛田氏は「これは録音機ではない。まったく新しい商品なのだ」と周囲の反対を押し切り早期に商品化することを指示、そして1979年7月の発売とともに瞬く間にヒットしました。初回生産の三万台は8月いっぱいには売り切れて品切れ状態が続きました。

Access Denied

当時、友人がWALKMANを手に入れて学校に持ってきていて、音楽を聞かせてもらったことがあるのですが、この時は本当に驚きました。付属のヘッドフォンをかけて音楽を聴くと、ステレオで音楽が聴けて耳と耳の間で音像が定位するのです。

それまで安物のラジカセなどしか使っていなかったので、ステレオでしっかりとした装置で音楽を聴くと音場が再現されること自体を理解していませんでした。また、低音域から高音域まで綺麗に楽器がなっています。自分がオーディオ好きになった原点はここにあったのかもしれません。

最初は再生専用のテープレコーダーが売れるわけがないと言われていたようですが、同様の体験をした人の口コミもあって瞬く間に売れていきヒット商品に育っていったのでしょう。

SONYには新しい市場を創造するような商品をまた発売して欲しいと思います。

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