スティーブンRコヴィー著の「7つの習慣」(人に紹介したくなる参考になる名著)

4.5
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 会社でマネジメントの研修に行くと、よく、教材の引用元にスティーブン・R・コヴィー氏が執筆した「7つの習慣」という本が登場します。この本、どんな本なのかということに、前々から興味がありました。ただ、本屋で見ると分厚い単行本なので、なかなか気合いが入らなくて、今まで読むことがありませんでした。

 今回、図書カードが何枚か貯まってきたので、これを使う目的で近所の本屋さんで、7つの習慣を購入してみました。この本、最初に読み始めるときにはやはり気合いが必要でしたが、このまま棚の中に入れておいたら、宝の持ち腐れになってしまいます。気合いを入れて読むことにします。

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時間管理のマトリクス

 この本の中で一番心に残ったのは、緊急か緊急でないか、重要か重要でないかで、四象限のマトリックス(時間管理のマトリックス)を作った話です。

緊急緊急でない
重要第一象限
顧客からのクレーム対応
期限の差し迫った仕事
病気やケガ
第二象限
品質の改善
計画づくり
適度な運動や体力作り
自己啓発
信頼関係づくり
適度なレクリエーション
重要でない第三象限
大切でない突然の電話・来訪
無駄な会議
第四象限
ダラダラ長電話
ダラダラとしたテレビの鑑賞

 私の場合、一日の大半は重要かつ緊急なことに費やしてしまっています。例えば、お客様からのクレームの対応、期限の差し迫った仕事などです。

 ただ、この本の中では、重要かつ緊急ではないところに時間を割くべきだと教えています。例えば、自己啓発や信頼関係作り、品質向上といった側面のことです。例えば、品質向上をしっかりとやれば、お客様からのクレームは減るはずです。クレームが減ればさらに、重要で非緊急なこと(第一象限)に時間を費やすことができるようになって、良い循環がそこには生まれます。なかなか、そうは言っても、目先の緊急な話しだけで精一杯だという場合が多いのですが、たとえ30分間でも時間をとって、重要かつ緊急でないこと(第二象限)をやっていこうと思いました。重要かつ緊急でないこと(第二象限)に時間をとること、たとえば自己啓発をしておけば、あとで大事な時に試行錯誤する時間を減らせることで、重要かつ緊急なことに対する時間を減らすことができるような気がします。もし、重要かつ緊急なことに時間を充てられれば、また重要かつ緊急でないこと

 このような、はっと気がつかされるような7種類の話しが紹介されています。

  • 第一の習慣・主体的である
  • 第二の習慣・終わりを思い描くことから始める
  • 第三の習慣・最優先事項を優先する
  • 第四の習慣・Win-Winを考える
  • 第五の習慣・まず理解に徹し、そして理解される
  • 第六の習慣・シナジーを創り出す
  • 第七の習慣・刃を研ぐ

 この本は誰かから借りて読むというよりは、いつも本棚にいれておいて、心に擾乱があったときに読み返すという使い方が合っていると思います。さすが、ベストセラーになるだけのことはあると納得した一冊でした。

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