秋葉原の老舗PCパーツショップのクレバリーが業務を停止

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ジャンク品

 パソコンのパーツを販売するショップとしては、秋葉原で比較的古く(1996年)から営業を続けていた、クレバリーというショップが営業を停止しました。5月30日時点では店頭のシャッターに破産手続きの開始を伝える告示書が提示されているようです。クレバリーのネットショップでも、

 申し訳ございません。現在全ての受注業務を停止しております。

とページのトップに表示されています。


 今年の2月までは、クレバリーは秋葉原に3つの店舗を秋葉原に構えていました。しかし、2012年2月末に1号店と2号店を閉店し、インターネット館に店舗を統合しました。そして、3月からはこの1店舗でクレバリー秋葉原店として営業をしていました。もしかすると、この店舗統合が行われた時点ですでに経営が厳しくなっていたのかもしれません。

 この近所で営業しているショップのスタッフにインタビューをした情報がITmediaで紹介されていましたが、5月29日まではまったく業務を停止する様な気配は無かったそうです。

 秋葉原の街は1980年代までは、どちらかと言えば、家電の街という色彩が強くかったのですが、1990年代になって、パソコンショップ、そしてPCパーツショップが増えていきました。私も、COMPAQのPRESARIOというパソコンを秋葉原のショップで購入しました。当時、近所にある家電店では、日本製のPC9801シリーズなど、かなり値のはるパソコンしか購入出来ませんでしたが、秋葉原まで行くと、DOS/Vパソコンが入手することができたことから、秋葉原に行ったと記憶しています。

秋葉原

 その後、1995年頃からはケースやマザーボード、そしてCPUなどのPCパーツを個別に秋葉原のPCパーツショップで購入し、パソコンを徐々にアップグレードしていくということをしていました。

 しかし、2005年以降くらいになると、PCパーツを買いそろえてパソコンを組み立てることの割安感が薄れていきます。エントリーモデルのサーバーが通販でメチャクチャに安く買えるような環境になり、よほどハイエンドのパソコンが必要な場合以外は、パソコンパーツを買いそろえる人は徐々に減っていったのではないかと思います。今ではデスクトップパソコンやノートパソコンは通販で本当に安く購入出来ます。あえて、秋葉原のPCパーツショップまで行って、PCパーツを購入する人の人口は、相当減っていたのではないかと思います。

秋葉原電気街 中央通り

 秋葉原にはPCパーツショップがいろいお揃っていたので、興味がある人は秋葉原にいっていましたが、このようにPCパーツショップの閉店が相次いでしまうと、あえて秋葉原に行く人の数が減ってしまうのではないかと思います。すると、さらにPCパーツショップの経営環境が厳しくなるという悪循環に陥る可能性があります。

 今後、秋葉原がどのような街に変貌していくのか、非常に気になるところです。

【2018年1月30日追記】

最近では秋葉原に行く機会が全くなくなりました。パソコンを自分でパーツを買ってきて組み立てること自体が無くなった上に、何か珍しい部品が買いたくなっても、ネット通販であれば必ずと言っていいほど商品が見つかりますし、価格もリーズナブルです。白物家電も近所の量販店で十分ですし、大型家電ですらネット通販を使って買うことが多くなりました。

今後、秋葉原という街がどう変貌するかを見ていけば次の日本がどこに走って行こうとしているのか分かるのかもしれません。

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