南硫黄島付近(福徳岡ノ場)の海底火山噴火を海上自衛隊が発見

硫黄島

 南硫黄島付近で海底火山が爆発したというニュースがNHKの7時のニュースで流されていました。このエリアは福徳岡ノ場(ふくとくおかのば)と呼ばれていて、南硫黄島の北東約5キロにある海底火山です。昭和61年には大規模な噴火活動によって島ができましたが、波による浸食で約2ヶ月後に消滅しました。

 今回の噴火については、昨日(7月2日)の午後5時45分ごろに硫黄島に駐留する海上自衛隊の隊員が見つけました。(硫黄島に自衛隊の隊員が駐留していることも知りませんでしたし、また硫黄島が東京都だということも知りませんでした)

 同じ東京都とは言え、かなり離れたところでの出来事ですが、何かしらマグマの活動が活発になっていることを示す兆候かもしれないので、少々怖いです。今後の報道には注意しようと思います。

apoo!:海底火山が噴火か 南硫黄島近海で水蒸気、赤い光も確認

【追記】

 7月2日から3日にかけて発生した噴火はその後噴火もなく静穏状態を保ちながらも、継続して海面上に変色水が見られるようになったと海上保安庁では報告しています。

 福徳岡ノ場では噴火をたびたび繰り返していて、海面上に新しい島を形成するまでに成長することもありました。気象庁によれば、明治以降1986年までに、噴火が少なくとも7回確認されています。この中で、島が3回生まれたが、いずれも波浪の浸食により海没しました。Wikipediaの記載によれば、1904年及び1914年に出現した新島は「新硫黄島」と呼ばれたという記載があります。

【2025年9月4日追記】

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2021年の噴火

 2021年8月16日の読売新聞では11年ぶりの噴火に伴い新島を確認したという報道があります。2021年8月13日から15日にかけて爆発的な噴火がありました。この記事の中で産業技術総合研究所の山元孝広・副研究部門長(火山学)の話として、「福徳岡ノ場ではこれまで、溶岩ではなく軽石が噴出してきた。噴煙の高さから今回の噴火もこのタイプで、島は軽石でできているとみられる。溶岩に切り替われば島として残ることもありえるが、現状では可能性は低い」と説明されていました。この説明のとおり、新島は4か月ほどで消滅しています。

 この2021年の噴火では、水蒸気を主とした噴煙が高さ約16Kmまで上がり、そのときに噴出した大量の軽石は沖縄をはじめとした太平洋側の各地に漂着し話題になりました。

コメント

  1. Prophetの小部屋(楽天支店) より:

    南硫黄島沖で海底噴火 島ができる??

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