書き込み型DVDプレーヤ(玄人志向 DVRW218-4624)

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1.購入に至る経緯

動画の保存

 今までは、PIXELA社のPIX-MPTV/P1WやCANOPUS社のMTV2000等のハードウエアエンコーディングボードでキャプチャーした映像をハードディスクに撮り貯めてきていましたが、このときは画質をビデオCD程度の画質に落として、録画を行っていました。本当であればDVD画質程度で映像を保管しておきたいところですが、最終的に640MBしか保存できないCD-Rへ焼き付けることを考えると、DVD画質で録画するということは夢のまた夢という感じでした。

 しかし、ビデオCD画質というのはMPEG1の中でも、ビットレートがかなり低い、低画質なモードであるため、いつも画質に対する不満を持っていました。しかし、ビデオCD画質をもってしても、CD-Rには1時間少しの映像しか保存することができません。これでは話しにならないので、DVD-Rが安くなってきたのを見計らって、書き込み型DVDドライブをいつか買おうと心に決めていました。

書き込み型DVDドライブ

 書き込み型DVDのことをよく知らなかったのですが、いろいろな規格が乱立しているため、さすがにどの商品を買うか、非常に困りました。DVD-RAM単体の製品は既に時代遅れになっていたのでこれは始めから対象外としても、まずは、DVD-R系にするか、DVD+R系にするかを決めなければいけません。ここは何と言っても将来性を考えた場合はDVDフォーラムで承認されている規格が良いと言うことでDVD-Rを買うこととしました。あとは、DVD-RにDVD-RAMが付いたものを買うか、DVD-RにDVD-RWが付いたものを買うかというバリエーションがありますが、DVD-RAMでは作ったディスクが非対応のDVDプレーヤでは再生することができないので、DVD-RWに落ち着きました。従ってDVD-R/RWの機種を探すこととなりました。

 現在ではマルチドライブ等のバリエーションがあり、DVD-RAM系にするか、DVD-RW系にするかなどということ自体を悩む必要も無くなってきているのですが、このときには、どちらにするかを悩んだ上で、さらにメーカの絞り込みを行って行かなくてはなりません。このときは、DVD-R/RWといえば、やっぱりパイオニアまたはそのOEM製品というのが定評でした。その中でも特に安い商品をと探したところ、必然的に玄人志向のDVRW218-4624に行き着きました。いろいろ探してみたところ、ソフマップ・ドットコムで本製品が2万8千円弱で売っているのが見つかり購入することにしました。

(2004.2.14追記)

 最近では書き込み型DVDドライブの値段も下がり続け、書き込み4倍速対応のドライブも1万円を切る値段で購入きるようになってきました。わずか1年程度で価格が1/3、速度が2倍という感じで、少しショックではありますが、DVRW218にも随分たくさん働いて貰ったので、十分「もと」は取ったのかなと自分を納得させています。パソコン関係の商品は技術進歩が早くて、スペックはドンドン良くなるし、値段はドンドン下がり続けることは間違えないので、どこで妥協して買うかということにつきるかと思います。

2.仕様

(1)主な仕様

 主な仕様は以下の通りです。この製品を購入して1ヶ月ほどたったあとで、同じ2万円台の破格値のパイオニア製4倍速書き込みDVD-R(DVR-A05-J )が発売されて悔しい思いをしました。もう少し研究を行っておいたほうが良かったかもしれません。

主な仕様:DVD-R記録:2倍速
DVD-RW記録:1倍速
DVD再生:6倍速
CD-R記録:8倍速
CD-RW記録:4倍速
ライティングソフト:WinCDR7.0SE添付
DVD再生ソフト:WinDVD4添付
Mpegエンコーダ:TMPGEnc Plus Light添付
ビデオ編集ソフト:VideoStudio6SE添付
 
製品構成:DVD-RWドライブユニット、ユーティリティCD
製造元:パイオニア株式会社
型番:DVR-104

(2)付属ソフトウエア

 DVD-Rのリテール品にはどの社もたくさんの付属ソフトを付けています。この玄人志向の製品は、決してソフトの量が豊富とは言えませんが、つぼを抑えた品揃えという感じがします。

TMPGENC-PLUS Light

付属ソフトの中で特にありがたかったのは、TMPGENCの製品版が付いていることです。これが付属してきてくれたおかげで、期限制限におびえ、早くアップデート版が発表されないかということを首を伸ばして待つ必要もなく、MPEG2の編集を行うことが出来るようになりました。(フリーソフト版はMPEG2の編集には仕様期間が1ヶ月という制限があります。しかし、アップデート版が提供されてこれを導入すると、また1ヶ月間は使えるという状況でした) Lightという名前は付いていますが、特に単体販売されているものと差は無いようで、機能追加に伴う無償アップデートの保証が受けられないことと、メーカのサポートが受けられないことだけが差異のようです。しかし、最低限のバグを直すためのアップデートだけは、こちらのホームページで提供されています。

WinCDR Lite

 WinCDRはすでに製品版(WinCDR7.0 ultimateDVD)を持っていたので、この製品に付属してきたものは使っていません。製品版のほうはメーカホームページにてULTIMATE DVD2への無償アップデートが始まったので、アップデートを行いましたが、本ドライブの付属品ではこの無償アップデートはできないと思います。このアップデートによりかなり強力なコピー機能が付いたようですが、そもそもプロテクトがかかったようなCDのコピー自体を行わないので、私の場合はあまり恩恵に授かっていません。

ULEAD VIDEOSTUDIO 6.0SE

 ULEADのVideoStudioはバージョン5.0までは編集するためのビデオが映し出される画像が小さく、今ひとつ使いにくいと思っていたのですが、このバージョン6.0からは画面が大きくなり使いやすくなりました。ユーザインタフェースは相変わらず独特のインタフェースなのですが、以前から使っていることもあり、特に困ることなく使うことが出来ました。MPEG2の編集機能やデジタルビデオカメラからの取り込み機能も標準で対応しているので、ちょっと凝ったビデオ編集を行うときは基本的にこの製品を使っています。

(3)ハードウエア

 このドライブはパイオニアからファームウエア不良のアナウンスが流れていたので、まず最初に行ったことはファームウエアのアップデートです。こちらのホームページからファームウエアをダウンロードすることが出来ます。24倍速のAOPEN社製のCD-Rを買ったときにものすごくドライブの回転音がうるさいドライブに遭遇したことがあるのですが、それに比べると動作音は比較的小さめで、あまり気になりません。標準速で1枚のDVD-Rをやくのに45分程度の時間がかかります。2倍速対応のメディアを使ったことが無いので、2倍速のときにどれくらいの時間がかかるかは判らなかったりします。

 OEM元商品のハードウエア仕様は以下の通りです。

書き込み可能
メディア
DVDDVD-R(4.7 GB for Generalディスクのみ※1)、DVD-RW※2
CDCD-R、CD-RW
読み出し可能
メディア
DVDDVD-ROM 一層/二層、DVD-R(全種)、DVD-RW
CDCD-ROM Mode 1、CD-ROM XA Mode2(form1, form2)、Photo CD(シングル及びマルチセッション)、CD-TEXT、CD-DA(音楽CD)、Video-CD、CD-Extra、CD-R、 CD-RW(AM2対応)
インターフェースATAPI(PIO Mode4、Multi Word DMA MODE2、UltraDMA Mode2、UltraDMA33(UltraDMA Mode2)
オーディオ端子アナログ出力
書き込み速度DVD-R2X-CLV(2.70MB/s)※4、1X-CLV(1.385MB/s)
DVD-RW1X-CLV(1.385MB/s)
CD-R8X-CLV(1.20MB/s)、4X-CLV(0.60MB/s)
CD-RW4X-CLV(0.6MB/s)
読み込み速度DVD-ROM(一層)最大6X-CAV(8.1MB/S)
DVD-ROM(二層)2X-CLV(2.77MB/s)
DVD-R, DVD-RW2X-CLV(2.77MB/s)
CD-ROM最大24X-CAV(3.60MB/s)
CD-R, CD-RW最大24X-CAV(3.60MB/s)
CD-DA最大24X-CAV(3.60MB/s)
Video-CD4X-CLV(2.40MB/s)
ランダム平均
アクセスタイム
DVD200Msec
CD180Msec
平均
シークタイム
DVD150Msec
CD130Msec
データバッファ容量2Mbytes
設置方向横置き・縦置き
消費電圧・電流電圧+5V +12V
電流1.4A 0.7A
消費電力 最大23.8W
外形寸法(幅×高さ×奥行き)148×42.3×197.7 mm
質量1.2kg
推奨環境※3●対応OS:Windows 98、Me、NT 4.0(ServicePack5)、2000、XP
●CPU:PentiumⅢ 500MHz以上を推奨
●メモリ:128MB(256MB推奨)以上
●ハードディスク空き容量:20GB推奨
●Cドライブに1GBのディスク領域
●モニタ解像度:1024×768 32ビットカラーを推奨
●ビデオ入力機器(ビデオデッキ、カムコーダ)およびキャプチャーカードを別途ご用意ください。

※1 オーサリング用DVD-Rディスク(3.95GB及び4.7GB)の記録はできませんが、記録後はライターやDVD-R対応ドライブで読み出しができます。
※2 DVD-RWディスクにはVer1.0とVer1.1があります。本機で記録する場合はVer1.1をご使用ください。
※3 この推奨環境は、あくまで目安であり、本機の動作保証をするものではありません。
※4 DVD-Rの2倍速書込みは弊社にて対応したディスクに限ります。
※ DVD-RAMには対応しておりません。

(4)トラブル (2002年12月28日)

 Ulead DVD Movie WriterでDVDのオーサリングを行っていると、最終工程のDVD書き込み中に突然エラーメッセージが現れて、ドライブの具合がおかしいと指摘されました。メディアでエラーが発生したのかと思い、エラーメッセージに対してOKをクリックして、EJECTボタンを押したのですがトレーが開きません。念のため、デバイスマネージャーからDVDドライブの状態を見てみると何と認識されていません。仕方がないので、そのままWINDOWSを再起動するとDVDドライブが認識され、同じデータを別のメディアに再度オーサリングを行ってみたところ無事に最後まで書き込むことができました。この現象が起こると書きかけのDVDメディアは確実にゴミになってしまいます。システムログにも関係がありそうなイベントが残っていないので何が原因がわからないため、再度トラブルが発生しないか不安です。

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