ASUSのマザーボード「TUSL2−C」の購入とレビュー

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1.購入に至る経緯

いままでは、同じASUS社製のP3B−Fを使用していたのですが、さすがにインテルBXチップセット+SLOT1というアーキテクチャでは、ハードディスクアクセス速度等に見劣りが出てきたため、マザーボードを交換することにしました。このマザーボードは留守中にHDDレコーディングを行うマシンに取り付けるため、何と言っても安定性が要求されます。しかし、キャプチャーカードははハードウエアキャプチャー機能が付いたMTV2000を使用するつもりでしたので、CPU能力はそれほど高い性能を要求しません。むしろ、ある程度のスピードが確保できていれば省電力である方がうれしいくらいです。そこで、それまで使っていたCELERONの800MHzをそのまま使うことにしました。ビデオキャプチャを行うときは、チップセットは基本的にインテル製が良いというのが通説なので、SOCKET370に対応したIntel815EPチップセットが載ったマザーボードが選定の対象となります。そこで、将来には鱈セレも使えるように、ASUSのTUSL2−Cを使用することにしました。BICカメラで1万円程度だったと思います。

ASUS tusl2

2.組み立てとトラブル

 単にP3B−Fを取り外してTUSL2−Cを取り付けるだけで、CPUやメモリーをはじめとしたすべての部品はそのまま引き継いで使いました。BIOSから各種の操作を行いたかったため、ジャンパーフリーモードに設定をして、電源スイッチを押したところ、「ピーポーピーポー」というビープ音が鳴るばかりで、BIOSが立ち上がってきません。WEBでいろいろ調べてみると、この「ピーポーピーポー」というビープ音は、以下のものが考えられるようでした。

  • CPU温度が高すぎる。
  • CPUのヒートの疑い
  • メモリの刺し具合不良?
  • CPUファンがマザーボードのFan 3コネクタに接続されていない

3.トラブル対策

 まず、CPUの温度上昇を疑いましたが、CPUファンコネクタにCPUファンの電源がきちっとささっているし、グリースもきちんと均一に塗れていそうだったので、CPUヒートは原因では無さそうです。次に疑ったのが基盤のショートです。ケースに取り付けるときに、ねじ止めを直接行ったので、これが悪かったのかと思い、絶縁体をねじとマザーボードの間に入れてくみ立て直しましたが、一向に直らずに、電源を入れるとピーポーピーポーと鳴り続けます。

 次に疑ったのがメモリーボードが基盤にきちんと刺さっていないことも懸念し、抜き差しを何回か行いましたがこれもダメでした。電源がケースに付いていた安物の電源だったため、電源の容量不足も疑って、ENERMAXの350W電源をつなげてみたのですが、これでもダメ。

 最終的には、ケースからマザーボードを取り外して、電源とVGAカードとメモリを1枚だけ刺した最小構成で電源を入れましたがこれでもダメでした。

4.立ち上げ

P3B−Fを使用していたときはWINDOWS2000を使用していたのですが、このハードディスクをそのままつなげていたので、再インストールせずに立ち上げを行ってみました。起動の過程で次々にドライバが再インストールされていき、1回の再起動だけで簡単にWINDOWS2000が立ち上がってしまいました。しかし、何となく怖かったので、WINDOWS2000のマスターCD−ROMから再度、上書きインストールを行い、SP3とか各種のアップデートパッチをWINDOWS UPDATEからかけておきました。

5.HDDレコーダーとして

 留守録HDDレコーダーとして使う上での大事な条件は、留守録が終わったらスタンバイモードへ問題なく移行し、そしてまた、留守録が始まるときには、問題なくスタンバイモードから通常起動状態になって、ビデオキャプチャソフトが立ち上がることだったんですが、非常に安定しています。すでに数十の番組を留守録していますが、一回も留守録に失敗していません。さすがはASUSという感じです。また、ビデオキャプチャ中のハングアップ等の問題もいっさい発生していません。普通のビデオデッキと同等に使用することができる感じです。 

6.CPUのアップグレード  (2002.12.30)

せっかく、TUALATIN セレロン対応のものを買ったのだからと、有楽町SOFMAPの中古コーナーで1.1GHz版を5000円程度で購入しました。家に帰って、本マザーボードに取り付けようとしたのですが、CPUファンをマザーボードに取り付けるファン側のツメの部分は壊れるは、電源を入れたときにピーポーピーポーという警告音が再発するわ、大変な目にあいました。今度ばかりは、ピーポーピーポー音は消すことが出来ませんでした。また、800MHzのセレロンに戻して使用しています。また機会があったらチャレンジしようと思います。

7.能力不足? 冷却不足?

 片面2層のDVDビデオを再エンコーディングしながらリッピングしていく「DVD SHRINK」というフリーソフトウエアがあるのですが、このマザーボードを使っているパソコンで使用してみたところ、使用後10分程度でハングアップしてしまうという事象が発生しました。ATHLON1600+(ECS K7S5A)を使っている別のマシンでは何も問題なく使用できるので、800MHzのセレロンというのが能力不足な上に、CPUファンも非力なのだと思います。(特にオーバークロックを行っているわけでも無いので、INTEL純正のクーラーならば問題ないはずですが・・・)

 普段、HDDレコーダーがわりにMTV2000を使ってレコーディングしているときには何の問題も無いのですが、DVD SHRINKのようにCPUを酷使するソフトウエアではやはり無理が来るのでしょう。やはり、このマザーボードを使ったマシンは当面の間は今の用途のまま使用していって、様子を見ていきたいと思います。(本当は新しいマザーボードに切り替えたいのは山々なのですが、今度マザーボードを取り替えるとすれば、マザーボード以外にDDR対応メモリやCPUも一緒に買わなければならず大きな出費になってしまうため、我慢です)

8.その後の行方 (2004.3.1追記)

 今まで、ビデオサーバのマザーボードとして安定して動作してくれていたのですが、やはり、celeron800MHzのCPUでは能力不足は否定できません。しかし、Socket370のCPUを今更購入するのも抵抗感があります。

 メインマシンで今まではK7S5Aというマザーボードを使用していたのですが、これをSocket478ベースのマザーボードに更改したことを機会に、K7S5Aが不要になったので、これをビデオサーバーに持ってくることにしまいSた。この交換をもって、TUSL2−Cについては役目が終了です。マザーボードそのものは元気に動いてくれているので、オークションなどを使って、売却しようと思います。

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