放送終了予告の「BS松竹東急」をJCOMが買収へ(7月以降も放送継続)

BSで無料放送の提供を続けていたBS松竹東急は業績低迷のために2025年6月30日には放送を終了する予定でしたが、ケーブルテレビなどを提供しているJCOMがBS松竹東急を買収して完全子会社化することを発表しました。7月1日以降は「J:COM BS」として放送を継続することになりました。

私自身、BS松竹東急はずっと有料放送だと思っていて、前回の放送終了の発表を聞いて初めて無料放送だったことを知ったぐらいなので、無料放送としての知名度はとても低かったのではないかと想像できます。リモコンのチャンネルボタン一発で選局することもできなかったので、見る機会がありませんでした。無料放送としての知名度を上げることと頻繁にチャンネルにアクセスできる仕組みづくりが課題だったのではないかと思います。

2020年に松竹は東急とタッグを組んでBS松竹東急の放送を始めましたが、広告収入が伸びなかったため、松竹はこの2月に放送事業から撤退することを発表していました。

BS松竹東急では連続ドラマの制作にも取り組んでいて、例えば「ヤマノススメ」の原作者が描いたコミックを実写ドラマ化した、「カメラ、はじめてもいいですか?」といった作品を放送しています。このドラマ、オンエア中は放送されていることにも気がつけなかったのですが、Amazonプライムビデオで公開されているときに作品を始めて見ました。

手島実優さんなどの俳優さんが起用されていて、とても面白い作品でした。

今後、JCOMグループ傘下となった場合も同様の課題は残りますが、JCOMが各家庭に貸与するSTBのリモコンにJ:COM BSに一発でアクセスできるボタンを設ける等、何らかの対策を講じると思います。無料放送を継続するのか、有料放送に切り替えるのかも課題かもしれません。

BS松竹東急の概要

会社名BS松竹東急株式会社
チャンネル名「BS松竹東急」(BS260ch)
代表者代表取締役社長 橋本 元
所在地東京都中央区築地一丁目13番1号
設立年月日2020年7月22日
事業内容放送法に基づく衛星基幹放送事業
資本金100百万円
主要株主松竹株式会社、松竹ブロードキャスティング株式会社、株式会社ザイマックスグループ、東急株式会社、他3社

7月1日以降の会社概要

会社名JCOM BS株式会社
チャンネル名「J:COM BS」(BS260ch)
代表者代表取締役社長 齊藤 裕弘
事業内容放送法に基づく衛星基幹放送事業
資本金100百万円
株主JCOM株式会社

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