携帯キャリア大手でiPhoneが投げ売りされているカラクリ

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最近、家電量販店の携帯電話売り場を見ると、iPhoneが一括1円などの価格で投げ売りされているところをときどき見かけるようになってきました。以前、総務省が携帯電話回線の料金とスマホ本体の料金をごちゃまぜにして、スマホ本体の派手な割引をすることに対して規制をしたはずなのですが、なぜ、またこんな状況に戻ってしまったのでしょう。

ITmediaの記事の解説によれば、

  1. キャリアが提供する「端末購入補助プログラム」
  2. 通信契約に伴う割引の規制の上限「2万2000円」
  3. 店舗独自の値引き

の3つを組み合わせて実現されているそうです。

端末購入補助プログラムに関しては携帯電話キャリアごとに名称が異なっていて、下記のようになっています。

  • NTTドコモ いつでもカエドキプログラム
  • au スマホトクするプログラム
  • ソフトバンク 新トクするサポート
  • 楽天モバイル iPhoneアップグレードプログラム

これらの端末購入補助プログラムとは端末購入時には48回分の分割払いを基本としているのですが、24回払い分の分割支払金を払った後に端末をキャリアに返却すると残りの支払いが免除されるようなプログラムになっています。

しかし、販売店によっては回線契約と一緒の申し込みでないとスマホ本体の割引販売には応じない等の「通信料金と端末代金の完全分離」義務違反に相当する事例が多く「携帯電話販売代理店に関する情報提供窓口」に寄せられていたりしますので、各代理店の対応は必ずしも規制の範囲で完全に対応できているわけではないようです。

今までであれば総務省が今一度、各キャリアに対して注意喚起しても良い時期なのですが、今のところはそのような動きは報道されておらず、量販店におけるiPhoneの安売りは数か月続けられています。

すでにiPhone自体の在庫を切らしてしまい、投げ売り価格では販売していない量販店もあるようなので、今後の価格の動きに注意が必要です。

 

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