楽天モバイルの人口カバー率が全国で63.1%を達成

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11月18日午後に開催された東京都の第二回TOKYO Data Highwayサミットで楽天モバイルの山田社長が、2020年10月時点の全国人口カバー率が63.1%、東京都の人口カバー率が87.4%に達したことを明らかにしました。2020年10月にユーザー数を限定してサービスを開始した時点では全国で18.1%、東京都で71.4%でしたので、特に東京都以外で大きく伸びていることが判ります。東京都内では既にauのローミングが打ち切られた地域もあり、逆に通信が途絶してしまった場所もありますが来年1月までには楽天としての基地局を増設する方向で動いています。(11月12日に開催された2020年度第三四半期決算説明会ではローミング終了によって利用できなくなった地域はないと質疑応答で答えているので実感と違います)

しかし、この人口カバー率、最初は数を稼ぎやすいのも事実です。人口が多いところに優先して基地局を設置していけば、人口カバー率が上がっていくためです。しかし、徐々に人口が過密になっている地域の設置が終わると、面積当たりの人口が少ない地域への設置を進めていかなければいけません。基地局を一つ設置しても都会と違って人口カバー率が容易には上がらなくなります。これからが基地局設置の正念場になっていくものと思います。



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来年3月までは1年間無料でRakuten UN-Limitを使っているユーザーばかりなので通信料の売上が立ちません。どうしても基地局等の設備の設置費用は先行投資となってしまいます。また、来年4月以降は1年間経過した利用者が順次有料の契約に切り替わる形になりますが、毎月2980円は使い放題のプランとしては安いとは言えそれなりの出費になってしまうので、解約する人もどうしても出てきてしまいます。この解約者を出ないようにするために、楽天では次の一手を準備しなければいけません。

楽天では2022年の夏には人口カバー率90%以上を目指すとしています。基地局展開速度に関しても2020年6月の月間750局から2020年12月には月間1500局に増加する見込みとしています。これだけのカバー率を確保できれば、残りの個所をパートナーであるauのローミングでカバーすることでかなり利用しやすいネットワークになると思います。まずはこの目標を達成するために動きを加速していくものと思います。

先行300万人まで1年間無料の特典を楽天では準備していて、今でもキャンペーンを続けているということは、まだ加入者は300万人に達していないのかもしれないので、通信網の負荷はさほど大きくないのかもしれませんが、今のところ、通信が断絶するような大きなトラブルが出ていない点は一つの安心材料です。

【2021年5月12日追記】

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急ピッチで基地局設置

楽天モバイルでは当初の計画よりも5年も前倒しでエリア展開を急速化させています。2021年3月末時点の人口カバー率は80%に達しました。2021年夏の時点では96%の達成を目指しています。

こちらが現時点の楽天モバイルのエリアになります。濃いピンクが楽天モバイルの自営回線エリア、薄いピンクがauが提供しているパートナー回線エリアです。

現時点の首都圏のエリア情報を見ると、国道16号線の内側はほぼ楽天モバイルの自営回線で網羅できたように見えます。

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