
Huluで何か邦画を見ようと思って探している中で見つけたのが、今回紹介する「博士の愛した数式」という映画です。
原作は小川洋子さんで2004年に第55回読売文学賞、そして第1回本屋大賞を受賞しました。
主人公は交通事故の影響で記憶が80分しかもたない元数学者で、博士という位置づけの人です。寺尾聡が演じています。
そして、身の回りを世話する家政婦役は深津絵里です。家政婦が玄関に立つと、最初に足のサイズはいくつかと必ず博士は聞きます。24cmだと答えると、博士はその24が持つ4の階乗という意味を語り始めます。博士は80分しか記憶がもちませんので、また次の日には一回聞いたことを忘れて、また同じことを聞きます。家政婦は何回でも同じことを答えます。
この家政婦には10歳の息子がいます。家政婦はクライアントの家に子どもを連れて行ってはいけないルールのようですが、博士が子どものことを心配して自分の家に連れてくるように言います。
この10歳の息子は頭が平らであることから、博士にルートという愛称を付けられました。このルート君は大きくなったら数学の先生になります。大きくなったルート君は吉岡秀隆が演じています。そして、クラスの授業で昔のことを思い出しながら、物語と同時進行で虚数などの講義を進めていきます。
全体的に優しく時間が過ぎていきます。また、同じ話が繰り返されますが、意外にも飽きてきません。寺尾聰と深津絵里の演技力によるものなのでしょう。素晴らしい映画でした。
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