
市販されている医薬品については厚労省がネット販売を禁止する省令を2009年6月に出していましたが、この省令が違法だとする判決が1月11日に最高裁で出ました。
今回、違法だとされた省令では、副作用リスクが高いとされる第一類医薬品、副作用リスクが比較的高いとされる第二類医薬品の二種類がネット販売できなくなっていました。これにより、総合感冒薬、鎮痛剤など市販されている薬のうち8割がネットで購入できない状況になっていました。
今回の最高裁での判決で原告側のケンコーコム、ウェルネットの二社についてネット販売が出来るようになりました。
ただ、厚労大臣は新たな検討会を作って数ヶ月中には結論を出したいと述べていることもあり、まだ、各社が自由に市販薬を売って良い状況とは言えないようです。
楽天市場で薬をショッピング
実は先日、最高裁判決が出たことを受けて、楽天市場に出店しているケンコーコムで、キャベジンコーワS 320錠入りの商品を購入しました。第二類医薬品です。すでに判決が出たあとでしたので、簡単に購入できてしまいました。
商品のページを見ると、単に商品の紹介だけではなく、「使用上の注意」が
- 「してはいけないこと」
- 「相談すること」
- 「その他の注意」
として判りやすく掲示されています。ケンコーコムとしても事故が発生しないように最大限の留意をしているのではないかと思います。このような大衆薬はネットで購入出来ると消費者から見ると非常に嬉しいです。
楽天のヨヤクスリ
楽天グループでは処方箋をお医者さんでもらったあとに、調剤薬局に予約をしておき、薬局に行けばすぐに薬を受け取ることができるサービスを開始しました。ヨヤクスリというサービスです。
楽天のポイントももらえるようなので、今度、お医者さんで処方箋をもらったら使ってみようと思います。
【2024年12月27日追記】
薬事法の改正とインターネットでの薬の販売
2013年12月に薬事法が改正され、2014年6月12日から新しい販売ルールが適用されました。医薬品は以下の四種類に分類されています。
- 要指導医薬品
- 第1類
- 第2類
- 第3類
このうち、要指導医薬品は薬局の実店舗における販売に限られますが、そのほかの第1類、第2類、第3類は一定の条件下でインターネットや電話で販売ができるようになりました。(医療用医薬品は対面販売のみです)
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