従来はパソコンで使用するソフトウエアといえば、最初に購入したあとはずっと使い続けることができるというのが通例でしたが、ジャストシステムから新しいソフトウエアの販売形態が発表されました。その名も、「定額制サービス」です。
仕組みは簡単で、月額版の場合には、毎月300円支払えば、ATOKを使い続けることが出来ます。この300円を支払い続ければ、常に最新版のATOKや辞書などにアップグレードし続けることが出来ます。
ATOK定額制サービスのお得度
従来はATOK単体では8000円くらいの値段で売られていたかと思いますので、3年間以上使い続けると、従来のパッケージを購入した方がお得ということになります。しかし、3年も経てば、ATOK自体は2世代くらい新しいバージョンになっているはずなので常に最新版のATOKを使い続けることが出来るという意味では、今回の定額制サービスの方がお得かもしれません。(逆に同じバージョンのATOKを3年以上使い続けるという場合は定額制ではない方がよさそうです)
ジャストシステムとしても、従来は古いバージョンのままでATOKを使い続けている人がいると、ジャストシステムの収入になかなかつながらないという難点がありましたが、今回の定額制サービスが普及すれば毎月一定額の固定収入を得られるようになり経営が安定します。まるで電気代や電話代のように公共料金の支払いみたいな感じです。
この定額制サービスを受けるためにはインターネット接続環境が必要とのことでした。きっと、きちんと料金を支払って利用する権利があるか否かをインターネット接続を用いて認証しているのでしょう。ATOKのような基本ソフトの部類だと、このような販売形態は確かに似合っているような気がします。
日本語入力システムについては、Windowsが入っているパソコンであれば標準でMS-IMEが付いてきますが、どうしてもMS-IMEの変換精度はATOKにまだまだ追いつかない感じがします。私自身も、ずっとATOKを使い続けています。現在使用しているのはATOK2006なので、ちょっと古いバージョンになってしまいました。
そろそろ、ATOKの新しいバージョンが欲しいと思っていた時期なので、今回の定額制サービスについてはなかなか魅力的なプランのような気がします。発売日は2008年9月2日ということなので、もう少し導入について考えてみたいと思います。
【2024年6月3日追記】
Windows標準の日本語入力システムで十分になってきた
このエントリーを公開してから15年が経過し、日本語入力システムはATOKではなくても、Windows標準添付の日本語入力システムで十分に感じることが増えてきました。動作も軽いですし、誤変換も多くありません。長い文章を打つ時でもあまりストレスなく作業を進めることができます。
そんなこともあり、ATOKについてはもう10年以上アップデートをしていません。もちろん定額制サービスにも加入していません。
職場で周りの方々を見ても、Windows標準の日本語入力システムを使っている人がほとんどです。ATOKを使っている人を見るのは稀になってきました。
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