先日、100円ショップの話題を取り上げましたが、こんどは100ドルPCの話題です。
最近では液晶がとても安くなってきていること、およびOSとしてLinuxを採用することにより、2006年には100ドルPCのプロトタイプ版をリリースするところまで話しは現実化しているようです。
100ドルといえば1万円少し、かなり購入しやすい値段かと思います。
また、Linuxに関しても、最近ではGUIが進化し、ディスクトップ環境も随分使いやすくなってきているので、十分、初心者でも対応できると思います。
ブラウザなども標準装備されているので、インターネット接続には十分な機能と言うことができるでしょう。
また、最近ではオープンソースのOFFICE製品も徐々にではありますが機能が充実してきました。これがもっと市販製品にまで近づいていけば、十分にビジネスでも使用できる製品に仕上がると思います。
一方で、こんなに安いパソコンがオープンソースとともに販売されていくと、一番困るのは、マイクロソフトなどといった既存のアプリケーションパッケージベンダーだと思います。
このようなメーカーは自社で研究開発投資をして、アプリケーションの高機能化に貢献をしてきましたが、大多数の人たちがオープンソースに逃げていってしまうと自社の収入源がなくなってしまいます。
もしも仮に、OSやオフィス製品といったものがオープンソースに移り変わっていくのだとしたら、今後、パッケージソフトの販売というものは、どこかの専門領域に特化したニッチな領域で生き残っていく感じになるのでしょうか。動向が気になるところです。
【2013/07/03追記】
この記事を書いた当時は安価なPCも売り上げが伸びると思っていたのですが、これから8年が経過してみると、まったく新しいジャンルであるタブレットPCが急速に伸びてしまいました。パソコンの方の出荷台数にまで影響を与えています。当初はApple社のiPadが開拓した市場ですが、今では1万円を切る商品まで含めて、様々な商品が販売されています。
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