IE最強時代に現れた「MyIE2」の衝撃。クレカ要求に怯えた2004年と、Chromeが覇権を握る現代まで

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2004年:IEを滅ぼす?期待のタブブラウザ「MyIE2」を試してみた

ネットで「インターネットエクスプローラー(IE)を超えるスーパーブラウザがある」という刺激的な記事を見かけ、さっそく自宅のパソコンにインストールしてみました。

👉 ITmediaニュース:IEを滅ぼすスーパーブラウザ

注目したソフトウェアの名前は「MyIE2」。基本は無料のフリーソフトで、プラグイン(拡張機能)を追加していくことで、自分好みにどんどん使いやすくカスタマイズできるタイプのブラウザです。

当時のIE(IE6など)にはまだなかった、1つのウィンドウで複数のページを切り替えて開ける「タブブラウザ」のインターフェースが基本構造となっています。

幸い、日本語化するための言語ファイルも用意されているため、メニュー表示などを日本語に変えれば操作で迷うことはなさそうです。

住所氏名から「クレジットカード番号」まで?怪しい自動入力機能

無事にインストールが完了すると、ネットのアンケートやプレゼント応募などで面倒な入力を省略するための「プロフィール自動記入フォーム」が立ち上がりました。

自宅の住所や氏名を入力する欄があるのは理解できるのですが、読み進めていくと、会社の役職から、果てはクレジットカード番号まで入力を要求してくるではありませんか……。

「もし、この入力したデータがインターネット経由で裏でどこかに自動送信されていたら大変なことになる」

そう考えると途端に恐ろしくなり、私は一切の情報を入力せずにフォームを閉じました。利便性のためとはいえ、当時はまだセキュリティ面での不安が拭えない一幕です。

ニュース記事では「とにかく使いやすい!」と絶賛されていましたが、私自身はまだ「IEより圧倒的に便利だ」と言い切れるところまでは使いこなせていません。もう少し設定やプラグインをいじりながら、研究を続けてみたいと思います。

【2012年追記】ブラウザ激変の8年。IE王国の崩壊と「MyIE2」のその後

この記事を書いてから8年が経過しました。この間に、ホームページを閲覧するためのWebブラウザを取り巻く環境には、信じられないほどの地殻変動が起きました。

FirefoxとGoogle Chromeの台頭

IEは相変わらずWindowsに最初から入っている(同梱されている)ため、今でも利用シェア自体は非常に高いです。しかし、ガジェット好きやITリテラシーの高い層を中心に、「Firefox(ファイアフォックス)」や「Google Chrome(グーグル・クローム)」、そしてMacでおなじみの「Safari(サファリ)」といった高性能なブラウザが爆発的な人気を博すようになりました。

私自身も、今ではIEを立ち上げることはほぼ無くなり、もっぱらGoogle Chromeを中心にネットサーフィンを楽しんでいます。豊富で便利なプラグインによって自分色に染められる快適さは、一度味わうと手放せません。

時代を先取りしすぎた「MyIE2」の末路

一方で、あのとき未来を感じさせてくれた「MyIE2」がその後どうなったのかが気になり、調べてみました。

のちに名前を「Maxthon(マクストン)」と変えて開発が続けられていたようですが、ダウンロードサイトなどの記録を見ると、2009年9月のアップデートを最後に更新が途絶えてしまっているようです。

Maxthon タブブラウザ,ウェブブラウザ | worldsoft
MyIE2は、完全にカスタマイズされた効果的なブラウザです。1つのウィンドウでたくさんのウェブページを開くことができる以外にも、多くの便利な機能を備えています。

当時は誰もが「IEの天下」が永遠に続くと思っていた中、MyIE2のような尖ったサードパーティ製ブラウザが仕掛けた「タブ化」や「プラグイン拡張」というアイデアが、巡り巡って現在のGoogle Chromeの圧倒的な使いやすさへと繋がっているのだと思うと、どこか感慨深いものがあります。

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