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WAKE ON LAN(WOL)の設定

 LANを使った便利な機能の一つにWAKE ON LAN(WOL)というものがあります。この機能はWOL対応のLANボードを使うことで、休止状態やスタンバイ状態のパソコンを、違うパソコンから起動することができる機能です。
 私の場合はCANOPUS社のMTV2000というビデオキャプチャーカードを使ってビデオサーバとして使っているパソコンを2階に置いているのですが、非録画時はファンの音がうるさいので、パソコン自体を「休止状態」にするように設定してあります。録画予約を行った時点になると、自動的に休止状態が解除されてパソコンが立ち上がり、また録画が終わると自動的に休止状態になります。この動きは非常に便利です。
 しかし、休止状態の最中に録画した番組を見たいときには、1階から2階へ行って一々休止状態を解除してから共有ドライブを開いて動画ファイルを再生するという手順で見なければならず、、非常に不便でした。
 そこで目を付けたのが、このWAKE ON LAN機能です。1階に置いてあるノートパソコンからマジックパケットと言われる信号をビデオサーバに送りつければ、自動的にパソコンを立ち上げることができると考えたのです。
 問題はパソコンの中のマザーボードがWOLに対応しているか否か、そしてLANカードがWOLに対応しているか否かがポイントになります。幸いなことに、マザーボードはWOLに対応しているASUS社のTUSL2−Cというマザーボードできちんとマザーボード上にWOL用の3端子のプラグが付いていたのですが、LANカードはWOLに対応していませんでした。まぁ、LANカードはそんなに高い買い物ではないので、気楽な気分でパソコン屋に向かいました。

BUFFALO LCI2−TXI

 最初に購入したのがBUFFALO社(当時メルコ社)のLCI2−TXIという商品です。きちんとWOLに対応していて、WOL用のケーブルも付属しています。家に買って帰ったあとにパソコンに取り付けました。単にそれまで付いていた同じBUFFALOのLANボードに差し替えただけです。ドライバをインストールしたところ、きちんとLANへの接続ができるようになりました。

 WINDOWS2000環境では、標準で組み込まれる「Macronix MX98715 Family Fast  Ethernet Adapter(ACPI)」ドライバを使用することができるので、非常に手軽に使用することができます。
 BIOSの設定で、「WOLの機能を有効」に設定して、かつWINDOWS上で下記の要領で、設定を行います。デバイスマネージャーでネットワークアダプタのプロパティを開きます。この中で「電源の管理」というタブを開くと下記のシートが開かれます。そして、「このデバイスでコンピュータのスタンバイ状態を元に戻すことができるようにする」というところをチェックすることにより、WOLが使用できるようになります。

 ワクワクしながら、休止状態にしてみたところ、なんと休止状態になった瞬間に、またパソコンが立ち上がってしまいました。何か、LAN上を行き来しているパケットに反応してしまっているようです。これでは、まったく使い物になりません。上記のプロパティの中の「詳細設定」タブにも特にWOLに関連して設定ができる項目が何一つ無く、結局、このLANカードではWOLを使うことが出来ませんでした。また、BUFFALOのホームページから最新版のドライバをダウンロードしてきてドライバの更新を行ってみましたが、同様に休止状態にしてもすぐに立ち上がってしまい使い物になりませんでした。
 あとから考えたのですが、WINDOWS標準のドライバが使えてしまえるがために、WOLに関連する詳細設定を行うことができずに、必要な設定が行えないがために、このような状況になってしまったと思われます。LANボードが古い製品であったため、WINDOWS2000以降の対応が不十分だったことが問題の根本だと思います。仕方が無いので、もう少し新しいWOL対応のLANボードを購入することにしました。

PLANEX FNW−9803−T

 次に購入したのがPLANEX社のFNW−9803−Tという商品です。渋谷のビックカメラ東口店で1200円くらいの値段でした。ポイントは10%還元です。私は余っていたポイントを使って買ったので、実質、払ったお金は200位でした。
FNW-9803-T
FNW-9803-T
 家に帰ってから、BUFFALOのLANボードと交換し、付属のFDからドライバを導入して、またプロパティで必要な設定を行いました。そして、休止状態にしてみたところ、今度はすぐに立ち上がるという問題は発生しませんでした。これは素晴らしいです。そして、バッファローのLANアダプタに付属してきた「WAKE ON MANAGER」というソフト(こちらでダウンロードできます)を使用してマジックパケットを送信してみたところ、見事に休止状態から目覚めてパソコンがきちんと立ち上がり始めました。
 と、ここまでは良かったのですが、どうもこのLANボードを使って、ビデオサーバのパソコンとドライブの共有を行ったドライブから動画ファイルを読み込んでも、ときどき「カクッ」と映像が止まってしまい、安定して映像を楽しむことができません。LANボードのせいなのか、LANボードの設定が悪いのか、IRQか何かがコンフリクトしているのか、何が原因がまったくわからなかったのですが、いろいろいじってみても、さっぱり現象が改善されないので、このLANボードについても、使うことを諦めました。
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グリーンハウス GH-EL100/RW

 もうWOLは諦めようかと思っていたのですが、近所のサトー無線で安価にグリーンハウスの製品が売り出されていたのを見つけてしまい、よく見ると、WOLに対応しているようだったので購入してしまいました。このボードはREALTEKという会社のLANチップを搭載しています。このチップメーカーのマークが「カニ」に似ているので、よくカニと呼ばれています。安価なLANボードにはよく使用されているメーカーで、若干、LAN通信中のCPU使用率が他の製品に比べて高くなるものの、まぁ安定しているという評判を聞いていました。

 この製品のドライバもWINDOWS2000には標準的に搭載されており、自動的にインストールが行われますが、このドライバをそのまま使ったら、WOLは使用できません。グリーンハウスのドライバダウンロードページから最新のドライバをダウンロードして、ドライバを更新する必要があります。私の場合はBAFFALOのカードと同様に休止状態にしたところ、すぐにパソコンが立ち上がってしまうという状況になってしまいました。ところがドライバを更新すると、デバイスドライバのプロパティで下記の設定を行うことで、この現象を防ぐことができました。(たぶん、BUFFALOのLANボードでも同様の設定をすることができれば、自動的に立ち上がってしまう現象は対処が出来たのだと思います)

 動画ファイルを見ても、たいへんにスムーズに再生ができるので、LAN上の信号のやりとりも問題が出ていないようです。私が使用している環境では、このグリーンハウスの製品がもっとも調子よく、WOLの機能を使用することができました。

マザーボード ECS P4S8X (2004.3.7追記)

 ASUS社のP4S8Xというマザーボードがあります。このマザーボードにはWOLのコネクターが付いていませんが、PCIから信号を流すことにより、スタンバイや休止状態からパソコンの電源をONにする機能が付いています。BIOSでこの機能をONにして、さきほどのグリーンハウスのLANカードを使い実験してみたところ、見事にマジックパケットを契機にパソコンの電源が入りました。最近のマザーボードであれば、WOLケーブルをつながなくても、WOLが使えるということが確認できました。

おわりに

 WOLをサポートするLANボードを購入しても、「WOLはサポートの対象外です」とマニュアルに書いてあることが多いことから類推しても判るように、マザーボードとの相性や電源との相性等で、色々な問題がWOLまわりには発生しやすいものと思われます。従って、色々試行錯誤しなければいけないことは、ある程度は覚悟していましたが、まさか、LANアダプタを3枚も買う羽目になるとは思っても見ませんでした。
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