(1) ADSL速度の決定要素
単純に速度といってもADSLの回線速度を表すリンク速度と実際のスループットを意味するデータ速度があります。データを車にたとえるならば、リンク速度は道路のような物です。いくら車を多く通そうとしても、道幅が狭くては思うように車は通れません。また、逆にいくら道幅が広くても効率よく車が通れなければ意味がありません。リンク速度は電話局からの距離や回線、モデム周辺のノイズなどに影響されます。電話局からの距離は引っ越さない限り変えることは出来ないので、まずはモデム周辺から手を付けるのが良いでしょう。そのときに重要なのが距離と速度の関係です。一般に電話局からの距離が遠いほど速度は遅くなるので、この速度の期待値を把握しておきます。この値よりも大幅に速度が遅い場合は改善される可能性があります。期待値はADSL提供会社やNTTのサイトから大まかに計算できるのでそれを利用するのがおすすめです。データ速度はOSやソフトの設定で変わってきます。まずはリンク速度をあげてからデータ速度の改善に取り組むのがよいでしょう。
(2) 線路情報の確認
NTTのホームページで線路情報を開示してくれるようになりました。電話番号を入れるだけで簡単に線路情報を参照することができます。我が家の情報は以下の通りでした。(NTTのホームページ上の照会結果をそのまま貼り付けてみました) 比較的、良い環境かと思います。

伝送損失:ADSLは回線を収容している最寄りの電話局から距離が離れれば離れるほど電気信号が届きにくくなり通信速度が遅くなっていきます。その信号の劣化度合いを示す値が伝送損失と呼ばれています。dB(デシベル)という単位で表示され、この数字が大きくなるほど伝送損失も高くなります。上記のNTT東西が公開している数字はあくまでも机上計算値で測定器などを使って測定した数値とは異なる可能性があります。
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(3) パソコン設定の最適化
インターネットでは実際に回線のうえをデータが流れるときはデータはパケットという単位で送受信されます。ADSL等高速な回線に乗り換えてリンク速度を改善したあとは、このパケットのパラメータを最適化してデータ速度を向上させることができます。パケットサイズの最大値は「MTU」と呼ばれるパラメータで決まります。MTUが大きいほど個々のパケットに付随するヘッダー情報等の総量が削減されるため、パケット内にしめるデータ効率が高くなり速度が速くなります。また、RWINは相手への返答をせずに受信できるデータサイズのことです。相手からデータが送られてくるたびに返事をするよりも、いくつかをまとめて受け取ってから返事を返す方が効率がよくなります。しかしどちらのパラメータも大きくしすぎると、エラーが起きた場合の再送に時間がかかってしまいます。最適な値に設定するためには多少の知識が必要になりますが、市販のソフトやフリーウエアならば手軽に設定を行うことが出来ます。
(4) XP−TURBOを使用したパソコン設定の調整
ネットワークスピードを最適化するためには、レジストリ上のMTUやRWINをフリーソフトで修正するのが通常の方法ですが、メーカでも、無料のソフトウエアを提供してくれました。PRO−Gという会社でXPturbo for ADSLという商品です。こちらのホームページからダウンロードすることができます。このソフトをダウンロードしてZIPファイルができるので、これを解凍すると、こんどはEXEファイルが出てきます。このEXEファイルを起動することにより、何回かクリックしていくことでかんたんにソフトをインストールすることが出来ます。このソフトを使うことにより、通信速度が下記のように上がりました。満足です。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/08/02 23:54:18
回線種類/線路長 ADSL/1.5km
キャリア/ISP NTTフレッツADSL 8Mbps/nifty
ホスト1 WebArena(NTTPC) 5.0Mbps(758kB,1.2秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 5.8Mbps(2244kB,3.3秒)
推定最大スループット 5.8Mbps(729kB/s)
コメント NTTフレッツADSL 8Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。(1/5)
(2004年4月10日追記)
アンケートフォームから戴いた情報によると、XP−TURBOの配布は終了してしまったとのことです。
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| あのパソコンソフトが1980円・・安い! |
(5) EDIT−MTUを使用したパソコン設定の調整 (2002.12.15)
フレッツADSLモアに変更したものの速度が速くなりません。何が問題かはまだわからないのですが、パソコンのネットワークに関する設定を再度調整してみることとしました。前回は市販品から一部を切り出したフリーソフトを使って調整しましたが、今度はEDITMTUというソフトを使用してネットワークの調整を行いました。このソフトの具体的な使い方はこちらのホームページをご覧ください。このソフトを使用して調整した後の速度は以下の通りです。
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
測定サイト:http://www.musen-lan.com/speed/ Ver2.2001
測定日時:2002/12/14 02:24:06
1.WebARENA / 4240.039kbps(4.24Mbps) 542.41kB/sec
2.PLALA / 2112.074kbps(2.112Mbps) 270.19kB/sec
3.ASAHI-Net / 3729.805kbps(3.729Mbps) 477.14kB/sec
推定転送速度 / 4240.039kbps(4.24Mbps) 542.41kB/sec
測定サイト http://www.bspeedtest.com/ v2.0.8
測定時刻 2002/12/14 02:25:01
回線種類/線路長 ADSL/1.5km
キャリア/ISP NTT flet's ADSL 12Mbps/nifty
ホスト1 WebArena(NTTPC) 3.10Mbps(2244kB,4.4秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 5.5Mbps(2244kB,3.5秒)
推定最大スループット 5.5Mbps(693kB/s)
まだまだ、残念ながら8MのフレッツADSLを使っていたときよりも遅いです。
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(6) その他の通信速度高速化ソフト (2003.1.18)
市販製品でも通信速度を高速化するためのソフトが多数発売されています。下記の写真に商品へのリンクを貼っていますので、ご確認ください。
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| 遅いADSL(エーディーエスエル)の高速化法 | デネットやくだTOOL ADSL高速化計画 | イーフロンティアeプライスシリーズ ADSL Ninja turbo 2 LE for Windows | エス・エス・アイ・トリスター 高速快線 ADSL【税込】 コウソクカイセンADSLシン-W [コウソクカ... | インターコムSuper ADSL & CATV ブースター |
(7) その他の高速化の方法
- 強い電磁波を出す機器からは離して設置する
- ディスプレイやスピーカ、パソコン本体は強い電磁波を出すノイズ源です。このような電気製品からはモデムを極力離した位置に設置することで回線速度が向上する場合があります。洗濯機や冷蔵庫、電子レンジ、空調などの家電にも注意してください。
- たこ足配線はなるべく避ける
- ノイズは空中よりもケーブルを通って入ってくることが多くなっています。ケーブルといっても電話線だけではなく、LANケーブルや電源ケーブルもノイズの進入路となります。とくにたこ足配線では他の電気製品から出るノイズが電源を通してモデムに入ってきやすいため、極力避けた方がよいです。延長コードもノイズを拾いやすくなるので使わない方が良いです。
- 電話線は束ねずに短い物を使う
- モジュラージャックから遠い場所にモデムを設置すると速度低下の原因となります。なるべく短い電話線でジャックの近くにモデムを設置した方がノイズを拾いにくくなり側臥出やすくなります。
- ケーブルにノイズフィルターを入れる
- 電源ケーブルからはいるノイズを減らすのに便利なのがフェライトなどのノイズフィルターです。数百円くらいで買える低価格な物で十分な効果があります。(秋葉原などのジャンクショップに買い出しに行けば数十円で手にはいることもあります) また、電源だけでなく電話機へのケーブルに使うのも効果的です。スプリッターを通してモデムに影響を与える電話機からのノイズを低減できます。
- 電話線の種類を変えてみる
- 通常は電話線は二本の線が平行に入っていますが、これがよりつい線になったツイストケーブルに交換してみるのも効果が出ることがあります。ただし必ず良くなるわけではなくて逆に悪くなる場合もあるようです。どちらの線の場合も電話線は短い方が良いことは言うまでもありません。
- スプリッターを高性能なものにする
- モデムとセットで送られてくるスプリッターですが、これをより高性能なものに交換してみるとスピードが上がる場合があります。スプリッターは電話とADSLの信号を分離してくれる機器ですがこの性能が悪いとお互いノイズを載せ合うことになります。ADSLばかりではなく、電話中にノイズが載る場合にも交換してみると効果がある場合があります。
- 空中から入り込むノイズを遮断する
- アースを接続してノイズに強くする
- 改善が終わった後はモデムの電源を入れ直す
(8)スピードテスト
スピードテストのためのHTMLソースを無料で配布してくださっているサイトがあり、そこからソースをいただいてきました。
別のサイトでも下記のテストツールを配布しています。(9) その他のブロードバンドスピードテスト (2003.2.8)
ブロードバンド回線のスピードテストができるサイトをいくつか紹介しておきます。
PR>ADSL関連書籍・ソフト
ADSLの高速化に寄与する商品の紹介
そのほかのADSL高速化に寄与する商品も紹介しておきます。楽天市場にリンクされています。速度が遅くなっている原因に応じて、ふさわしい商品を選択しないと、速度向上効果がのぞめない場合もあるようですので、よく確認の上、ご購入ください。
アンケートフォームから戴いたお言葉
このページの下部にあるアンケートフォームから戴いたお言葉を転載します。
| [参考] 参考になった |
[感想] XPturbo for ADSL の配布は終了していましたが、参考になりました。 |
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