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サーバとOS(Linux)の変更 

1.サーバ変更の経緯

 サーバはそもそもはテレビレコーディングマシンを兼ねてSLIM型のデスクトップパソコンを使用していたのですが、テレビキャプチャーカードをCANOPUSのMTV1000(その後、MTV2000に変更)に変更したことによって、SLIMケースには入らなくなってしまいました。そこで、妻が使っていたミドルタワーケースと交換を行いました。すると、このケースのファンは今まで以上にケースファンの音がうるさく、一日中電源を入れておくのは非常に辛いことが判りました。そこで、サーバ機能はもうほとんど使っていなかったノートパソコン(THINKPAD760)に機能を移し、テレビレコーディングマシンだけをこのミドルタワーケースのマシンで行うようにしました。CANOPUSのMTVシリーズは非録画時にはスタンバイ状態にしておけるので、CPUファンに加え電源ファンも止まってくれるので、非常に静かです。

2.ノートパソコンへのWEB環境の設定 

 ノートパソコンはTHINKPADの760ということで、1年くらい前にオークションで3万円くらいで買った非力なマシンです。CPUはPENTIUMの166MHz程度でメモリは40MBしか載っていません。いままで、サーバのOSはMicrosoft Windows 2000を使っていましたが、このマシンにはとてもそんなに高性能なOSは載らないので、WINDOWS95で運用することにしました。OSが違うとは言っても、WINDOWS系OSであることに変わりはないので、AN HTTPDもARGO MAILサーバも簡単に環境を構築することができました。と、ここまでは良かったのですが、よくブルー画面になってOSもろとも落ちてしまうのです。熱暴走かとも思い、さらにCPUのスピードをBIOSで弱めてみたりもしたのですが、まったく回復の兆しはありません。ソフトウエアCPUクーラーを入れても全く傾向は変わりません。特に変なソフトウエアも入れていないので、WINDOWS95を24時間、電源を入れっぱなしにするようなサーバー用途に用いたのが、そもそも間違いだったという結論にしました。それならば、もっと高性能なノートパソコンでも買って、Microsoft Windows 2000やXPで環境を構築すれば良いのですが、そうは大蔵省から予算が出てきません。困ったあげくに、OSをLINUXに乗せかようと決意しました。
RedhatLinuxのハードウエア要件
PC/AT互換機
X86プロセッサシステム(Pentium以上推奨)
32MB以上のメモリ(64MB以上推奨)
650MB以上のハードディスク空き容量(1.2GB以上推奨)
All About Linux

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3.サーバOS(ノートパソコン)のLINUX化

(1) 参考図書の購入

 LINUXに乗せかようと思ったのは良いですが、今までそんなOSは使ったことも無かったので、ここはCD−ROMの付いた入門書を一つ買うことにしました。選んだのは、株式会社秀和システムで発行している「RedHat Linux 7.3 ではじめるWebサーバ入門」という本です。字が大きくて、図解も豊富で、X-WINDOWを前提にしていないので、非力なマシンにピッタリという本です。おまけにCD−ROMが3枚も付いていて、しかも値段は1600円とうれしいごとずくめの本です。

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(2) インストール方法の選択

 雑誌等に複数枚のCD−ROMという形で配布されているLinuxですが、そのインストール方法には次の4つの種類があります。
  1. 内蔵CD−ROM装置にインストール用CD−ROMを入れて、CD−ROMからブートする方法。この場合はハードウエアがCD−ROMからのブートをサポートしている必要があります。また、パソコンのBIOSで立ち上げ時に優先する装置をCD−ROMに切り替えることで、うまくいくこともあります。CD−ROMブートをサポートしているパソコンであれば、この方法がもっとも手軽なインストール方法です。
  2. ブート用のFDを作って、フロッピーディスクからブートさせて、内蔵CD−ROM装置を認識させた後に、内蔵CD−ROM装置の中に入れたインストールCD−ROMからインストールを行う方法。
  3. ブート用のFDを作って、PCMCIAで接続された外付けのCD−ROM装置を認識させて、インストールCD−ROMからインストールを行う方法
  4. 別のパソコンでFTPサーバを導入しそこにインストールCD−ROMのイメージファイルを準備しておく。LINUXをインストールしたマシンをFDから立ち上げて、ネットワークインタフェースカードを認識させて、FTPを介してインストールを行う方法。
 上記の4種類のうち、B〜Dのブート用フロッピーディスクは雑誌等には付いてきません。雑誌に付いてくるのはCD−ROMだけです。それではどうやってフロッピーディスクを作成するかというと、CD−ROMの中にMS−DOS用のプログラムが入っていて、これで作成する仕組みになっています。
 具体的には、CD1の中のルートディレクトリ直下に「dosutils」というフォルダがあります。この中にフロッピーディスクを作成するためのrawrite.exeコマンドと上記B、C、Dに対応したイメージファイル(それぞれ、boot.img,pcmcia.img,bootnet.img)が入っています。ドライブに空きのフロッピーディスクを入れた後に、rawrite.imgをMS−DOSプロンプト(またはコマンドプロンプト)にて起動するとイメージファイルの名前を聞いてきますので、上記3種類のイメージファイルの中で、インストールしたい形態にあったイメージファイルのファイル名を指定してください。

 今回、サーバマシンとして使用するTHINKPAD 760には残念ながらCD−ROMが付いていません。外付けでIBMのCD-20XというPCMCIA接続のCD−ROMを持っているのですが、これは残念ながらPCMCIAからの立ち上げようのブートイメージで認識することができませんでした。(かなり惜しいところまで行っているようなのですが・・) そこで、別のCD−ROM付きノートパソコンの中のHDDをTHINKPADのHDDに仮に入れ替えて、LINUXのインストールを行うという大胆なことをしました。昔、LINUXというのは軽いOSで、HDDのスペースもあまり使わないと聞いた覚えがあったので、2GBの2.5インチHDDを使おうと思ったのですが、これでは少し辛いですね。ルート(/)やSWAP、home、usr、varとパーティションを切っていくと、とても2GBでは心許なくなってしまいました。最低限、ルートとSWAPとusrだけパーティションを切れば良いということをどこかで読んで、usr以外は節約して、usrに1GBの容量を当てるということもやってみたのですが、WEBページを入れるhomeはusrから切り出されるわけではなく、ルートから切り出されるということを後から知り、容量不足になってしまったので、この2GBのHDDには見切りをつけて、死蔵していた別の4GBのHDDを取り出してきて、インストールを行いなおしました。入門書に沿ってインストールを行い、THINKPADにHDDを付け替えて起動すると、あっけなく立ち上がりました。PCMCIAのLANカードはコレガのPCC-Tというカードを使っているのですが、あっけなく認識してくれて、簡単にネットワーク接続まではたどり着くことができました。
RedHat RedHat Linux 7.3ではじめるWebサーバー大活字、大画面、大誌面で、ちょっと乗り遅れたユーザ

著者:
出版社:秀和システム
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(3) ファイルシステム

 今回はハードディスクが4GBしか無かったため、ハードディスクをパーティション分割するときはかなり気をつかわなければいけませんでした。パーティションを分割する際に推奨される最低容量は以下の通りです。
領域 最低容量(推奨) 用途
/ 250MB システム領域。起動に必要なデータが含まれるようにするため、/etc、/bin、/sbin、/lib、/devは必ずこの領域に含まれるようにする。
/boot 75MB 起動の初期段階で必要になるカーネルやブートローダが置かれる。biosによってはハードディスクの先頭から8.4gbを超えるパーティションは扱えないものもあるため、できるだけハードディスクの先頭領域に配置されるようにする。
/usr 250MB システム起動時に不要な様々なファイルを格納する。推奨される容量は250MBであるが、追加ソフトウエアをインストールする場合などはできるだけ多くの領域を確保しておいた方が良い。
/tmp 50MB 一時保存されるファイルが置かれる。
/home 100MB ユーザのホームディレクトリ。各ユーザ個々のデータ領域を割り当てるようなファイルサーバとして利用する場合は大きな容量が必要になる。
swap RAM容量の2倍 仮想メモリーを実現する領域。実メモリーに入りきらないデータは、この領域があたかもメモリーのような振る舞いをして、実メモリーとの間でデータがスワップされて、あたかもメモリーが大きくなったように見える。しかし実メモリーが少ないとハードディスクのioがたくさん入ってしまうため、全体のパフォーマンスが落ちてしまう。
 RedhatLinux7.3ではディスクシステムのデフォルトがEXT3ファイルシステムになっています。不慮の停電やシステムクラッシュがあったときに、ジャーなリングされたデータから自動的に復旧される仕組みになっています。これにより従来に較べて強力なデータ一貫性が提供されるとのことです。この宣伝文句を先に読んでいたのでファイルシステムはすべてEXT3としました。
 ext3ファイルシステムに関する詳しい解説は下記のサイトをご確認ください。
ファイルシステムext3の実力はいかに こちら
リファレンスガイド こちら
Red Hat Linux Survival Guide

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4.各種設定(webmin)

 スペックの低いマシンにLinuxを導入した場合、各種の設定作業はコマンドラインで行うことが普通です。リモートでTELNETを使って設定作業を行うときも、コマンドラインで作業をすることに違いはありません。
 しかし、この本では、基本的にwebminというソフトで、クライアントマシンから設定するように解説が進んでいます。そこで、本に沿ってクライアントマシンでwebminをダウンロードしてきて、FTPでTHINKPADにつなげアップロードしようとしたのですが、つながりません。試行錯誤したあげく、LINUXのほうでfirewallの設定があり、これでポートがふさがれているため接続できなかったと判明しました。これはぜひ本のほうで解説しておいてほしかったです。同じ本で手順をおって設定している初心者の人は、皆さん、ここで行き詰まっているような気がします。LINUXマシンのコマンドラインでsetupコマンドからFIREWALLの設定を行い、FTPによる転送、そしてインストールも無事に終わりました。これさえあれば、クライアントマシンからWEBブラウザで簡単に設定ができるようになるため、鬼に金棒です。少し動作が遅いのだけが難点ですね。
 また、このwebminにはファイルエクスプローラの機能が付いています。下記のようにWINDOWSエクスプローラに似たインタフェースでサーバのメンテナンスを離れたクライアントパソコンから行うことが出来ます。これも動作は多少遅くて、機能もWINDOWSに較べればかなり劣りますが、非常に便利なソフトでおすすめです。
 WEBMINに関するさらに詳しい情報は、こちらのページに整理しましたので、あわせてご使用ください。

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5.HTTPD

 HTTPDは定番のApacheにしました。どこにでも解説があるので、詳しい説明はさけますが、ドキュメントルートを/home配下に定義し直してもなかなかアクセスできなかったのが苦労しました。UNIX系に独特のディレクトリ単位のアクセス権の設定を行っていなかったのが原因だったのですが、よく基本的な勉強してからやらないとダメですね。ほかにもCGIを設置するのに苦労しました。これはCGIの置き場所をエイリアスで指定するという概念を理解するのに時間がかかったためです。

6.メールサーバ

 メールサーバの導入は一番苦労しました。デフォルトではsendmailというのが入っているのですが、これは設定が複雑で、結局、動かすことができませんでした。qmailというのにもトライしましたが、これもうまく動かすことができません。そこで、sendmail互換でセキュリティが高くて設定が楽というふれこみのpostfixというソフトに切り替えたところ、あっさりと動かすことができました。これもエイリアスでメールボックスは一つでもユーザをドンドン増やせるのはすごいと思いました。postfixを導入してみたところ、ローカルな世界ではうまくメールの送受信が出来ているようなのですが、クライアントパソコンのメールソフト(Becky!を使っています)からアクセスしても認証で跳ねられてしまいます。また、WEBを使って勉強しているとPOP3サービスというものを導入しないといけないということが判りました。pop3サービスにはQpopperというソフトを使っています。メールサーバを一つ入れればもちろんpop3サービスも提供されると思いこんでいたのですが、そんなに甘くないんですね。

7.windowsとのファイル共有(samba)

 windowsとファイル共有を行えるsambaというソフトがあり、入門書の通りにlinuxをインストールするとセットでインストールされるのですが、どんなにがんばっても、これだけは今でも動いていません。windowsのエクスプローラからはsambaを入れたサーバを見ることができるのですが、クリックするとアクセス権が無いと怒られてしまいます。いろいろ調べてみると、windows98からはパスワードの転送が暗号化されているので、sambaの設定を見直すか、windows側のセキュリティポリシーを変えて暗号化しないようにするかのどちらかをやらなければいけないということが判って、sambaの設定ファイルをいじってアクセスしようとしたのですが、残念ながら状態は変わりませんでした。仕方がないので、クライアントとサーバ間でファイルを移動するのは毎回、ftpソフトを立ち上げて接続しながら作業をしています。面倒くさい・・・。

 その後、試行錯誤をしていく中で、最新版をダウンロードしてきて、インストールと設定を行い直すことでSAMBAがうまく作動してくれました。こちらのページでレポートしていますのであわせてご覧ください。やはりSAMBAが動いてくれるとFTPクライアントを動作させなくてもファイルのコピー等が自由にできるようになるので便利です。

8.Linuxサーバの安定性

 さすがにノートパソコンはファンの類が付いていないので静かですね。しかもLinuxに載せ替えて、本当に安定して動いています。フリーで、これほど安定した環境が手に入れられるなど夢のようです。多少、設定がwindowsに比べれば大変でしたが、Linuxというmのがどういうものかを知るにはちょうど良い機会でした。
 2週間くらいに1回くらいの割合で、ワーニングメッセージが無限にディスプレイ上に出続けて、サーバの動作が非常に遅くなったり、ほぼ停止指定しまうような状況が出始めました。メッセージの内容を読みとれないのですが、とりあえず、電源を切って、再度入れ直すことで今までは復旧しています。LOG等を見れば何が起因でトラブルが発生しているか判ると思いますので、勉強しながら確認していきたいと思います。
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9.ダイナミックDNSのIPアドレス更新  (2002.12.15)

 ダイナミックDNSを使っているため、ADSL回線の切断があったときに、割り振られるIPアドレスが変わってしまいます。このとき、手でダイナミックDNSのサイトに行って新しいIPアドレスを入れ更新すればよいのですが、24時間パソコンの前に陣取って対応するわけにはいきません。Windowsでサーバを運用しているときは、こちらのページで紹介したとおり、IPアドレスの変化を検出したら自動的にDDNSサイトでIPアドレスを更新してくれるDiCEというソフトを使っていたので、LINUXに乗り換え後も、このDiCEを使用することとしました。導入方法等はDiCEのページに書かれています。

10.まだ出来ていないこと  (2002.12.21)

 やりたいと思っていても勉強不足でまだできていないことは以下の通りです。
  1. ライブカメラを接続して一定時間間隔で部屋の様子を撮影しWEBへアップデートする。USB接続のカメラしか持っておらず、旧型のノートパソコンを使用しておりUSB端子すらないので接続が出来ていない。もし接続が出来たとしてもドライバとかがうまくそろうのか否かが判らないので、PCMCIAに挿すタイプのUSBアダプタすら怖くて買えない。あまりたくさんお金を投資するくらいならば、CELERON程度のノートパソコンをどこかで買ってきてセットアップした方が安上がりかもしれない
  2. ずっとハードディスクが回りっぱなしになっているため、一定時間のアクセスが無かったときに、ハードディスクの回転を止める設定にしたい。Linuxに標準でその程度の機能は付いていてもおかしくないと思うのではあるが、いまだにどう設定するのか判らない。
  3. Redhad Linuxもすでにバージョンが8.0になっているので、最新のバージョンにアップデートしたい。
 →ライブカメラについては別のページで紹介しているLivingGateを購入したことにより解決しました。(2003.2.3追記)
 →本ページのアンケートフォームから、ハードディスクを一定時間経ったあとで   止める方法を教えて頂きました。次項に示します。(2003.9.14追記)

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11.HDDのスタンバイ (2003.9.14追記)

 未使用のときにHDDの回転を止めるときにはどうすれば良いのかがずっと判らなかったのですが、本ページのアンケートフォームから教えて頂きました。以下にその方法を紹介します。
 まずは、コマンドプロンプトでコマンドを投入します。

 LINUXサーバが立ち上がるたびに上記のコマンドが自動実行されるように、/etc/rc.d/rc.localにコマンドを追加します。私はWebminのエディタで変更しました。

12.WEBサーバの機種変更  (2003.2.2 2.8追記)

 WEBサーバは今までTHINKPAD760を使っていましたが、これをSOTECのM250Vというマイクロタワーの製品に載せ替えを行いました。新しい機種に関するレポートはこちらのページに整理しました。
 また、従来使っていたTHINKPADでは2.5インチの4GBのハードディスクを使っていましたが、ソーテックのM250Vになったことで3.5インチのハードディスクに環境を再構築しなければいけなくなりました。ハードディスク間でデータをコピーすることも考えたのですが、この機会にLINUXをRedhatの7.3から8.0にバージョンアップすることにしました。この8.0の環境構築の記録はこちらのページに記載しました。

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