現在はテレビ放送などはアナログ放送からデジタル放送への過渡期となってきました。まだ全国に地上デジタル放送のサービスが行き渡っていない今の段階で、すでに地上波のアナログテレビ放送については、2011年に放送が終了されることを既にアナウンスされています。まだデジタル放送に対応したチューナーなどの機器はまだ高くて手を出しにくいのが現実ですが、そろそろ、安くなる兆しも見え始めていますので、デジタル放送化への心の準備をしなければいけない感じです。
デジタル放送にすれば綺麗な画質が楽しめるほか、現行の地上波ではワイド放送は楽しむことができませんが、地上デジタル放送であればワイド放送を楽しむことができます。また、データ放送などの付加価値の付いたサービスを受けることができるようになります。
デジタル放送と機器の関係
デジタル放送になると映像が綺麗になるほか、ハイビジョンの放送が楽しめるようになりますが、デジタル放送に対応した機器であれば全てがハイビジョン画質を楽しめるのかというとそういうわけではありません。そこには複雑な関係がります。その関係を図にすると下表のような形になります。
| 信号 | 画質 | 端子の種類 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| D1 | D2 | D3 | D4 | D5 | ||
| 480i | SD画質 | 地上アナログ | ||||
| 480p | DVDビデオ/地上デジタル/BSデジタル | |||||
| 720p | HD画質 | BSデジタル | ||||
| 1080i | 地上デジタル/BSデジタル | |||||
| 1080p | 現時点では未対応 | |||||
| 768p (1024X768) |
パソコン XGA |
パソコンの標準ディスプレイ (端子:D-Sub15ピンまたはDVI) |
||||
上記の表を見ると、iという表記とpという表記があるかと思いますが、これはプログレッシブとインターレスの略です。プログレッシブ表示は1回に1枚の画面を表示しきってしまいます。一方のインターレスは1回の表示では走査線を1本おきに表示して2回の表示で1枚の画面が完成する表示方式です。当然、プログレッシブの方が画質的には優れていますが、インターレス方式は目の残像現象をうまく利用して、データ量の削減量ほど画質が劣化したようには見えない特徴があります。
テレビやプロジェクターなどの宣伝に「D1端子搭載」などと表示されている場合がありますが、この場合はハイビジョン放送の画質では楽しみことができないことになります。
デジタル放送の電波
今までのアナログ放送は、地上波についてはVHFとUHF、そしてアナログBS放送についてはパラボラアンテナで受信するという形だと思います。デジタル放送になると、地上デジタルについては全てUHFで放送されます。したがって、完全にデジタル化されればVHFのアンテナを設置する必要がなくなります。UHFに比べてVHFのアンテナは非常に大きいので、屋根の上がすっきりとするという面では喜ばしいことだと思います。
また、UHFのアンテナは通常は下の写真のような形が一般的です。

しかし、最近になって下記のようなスタイリッシュなアンテナも発売されていますので、ベランダなどにも設置ができるようになります。

BSデジタル放送については従来のBSアナログ放送と同様にパラボラアンテナで受信する形になります。
デジタル放送の録画
デジタル放送は非常に高品位な映像や音声を家庭に届けることができます。もしこれを簡単にDVDなどの残せてしまうと、市販のDVD作品などが売れなくなってしまうかもしれません。そこで、コピーが無制限には実施できなくするようにするための仕組みが実装されています。大きく分けて、コピー禁止と、コピーワンスの2つがあります。コピー禁止の放送の場合は、その放送を録画することはできません。一方のコピーワンスであれば、録画することはできます。しかし、ほかの媒体にコピーすることはできません。もしも、コピーワンスに対応した機器であれば、対応媒体に移動(ムーブ)することはできます。ムーブをした場合には元の媒体には番組には残りません。完全にコピー先に移動されてしまいます。このようにして、無制限にコピー媒体が作られることを防いでいます。
録画するときの画質については、現在はHD画質対応DVDレコーダーでの録画以外は全てがSD画質になります。現在は東芝のRD−Z1に代表される高級なDVDレコーダーにこの機能が搭載されています。
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一方、パソコンでデジタル放送を録画するためにはどうすればよいのでしょうか。こちらのページにも書きましたが対応のビデオキャプチャーカードを使用すると、SD画質でビデオキャプチャーができるようになります。今のところHD画質でビデオキャプチャーを行うことは難しいようです。
カノープス社(CANOPUS)から「MTVX2004HF」という機種が2004年7月21日に登場し身近なものになってきました。この製品には独自の著作権保護機能を使って、デジタル放送の録画が実現されています。
| MTVX2004HF W Pack | |
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| MTVX2005HF | |
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「MTVX2004HF」という製品は、従来のTVキャプチャカード「MTVX2004」をより進化させた製品で、スプリットキャリアチューナーと呼ばれる新チューナーを搭載して地上アナログ放送の録画品質をさらに向上させました。これで従来のアナログ放送はよりきれいに録画ができるように工夫されているわけです。そして、専用ケーブルによるコンポーネント入力(D1)に対応しています。これにより、外部のデジタルチューナの出力端子から本機のコンポーネント入力に接続することで、これまでPC上では難しかった地上/BS/CSデジタル放送のコピーワンス番組の録画ができるようになります。
しかし、このコピーワンス番組の録画にはいろいろな制限がつきます。というのも、コピーワンスという規格はそのガード信号がかかっている放送を一回は録画が出来て、そしてほかの媒体へ移動はできるという規格で、一回の放送から複数枚のコピー媒体ができることを防ぐ規格なのです。この仕組みを実現する上で、パソコン上ではどのように実装するかという規約がパソコンの世界では決まっていないため、今回のこの製品はCANOPUS社として最善の方法を考えて実装している形になります。従って、コピーワンス番組のデジタル放送録画は、動画ファイルに拡張子.m2dという独自形式のファイルで保存され、同梱の録画/再生ソフト「FEATHER2004D」でのみ再生が可能という形になります。たとえば、メディアプレーヤーなどのほかのソフトでは再生できず、変換もできないという制限があります。また、「MTVX2004HF」のボードそのものに付与されているハードウェアIDを使用し、録画したMPEG-2ファイルを独自に暗号化することでコピーガードに対応しています。再生時はハードウェアIDをチェックするため、録画に使用した「MTVX2004HF」がないと再生ができません。つまり、ほかのパソコンに持っていっても、この動画ファイルを再生することができないのです。
動画ファイルは録画したパソコンの上で、かつ「FEATHER2004D」を使った場合でしか再生ができないように暗号化して保存されています。ほかの再生ソフトで再生しようとしても、「形式不明」などのエラーで動画ファイルを再生することはできません。
この「MTVX2004HF」に付いているビデオ入力端子は7ピンDINコネクタを2系統装備しています。一方はS-Videoとコンポジット、コンポーネントにも対応、もう一方はS-Videoとコンポジット入力に対応しています。コンポーネント入力以外に、S-Videoやコンポジット入力でもデジタル放送録画に対応しています。外部入力端子に接続した地上波/BS/CSデジタルチューナーとの連携機能を備えていて、デジタルチューナーの映像信号を感知して録画を開始する「自動録画機能」を搭載しています。この機能が付いていれば、地上デジタル放送のチューナー側の方でEPGを使って番組の視聴予約をおこなっておけば、MTVX2004HFの方は自動的に録画を開始してくれて、放送を録画してくれるようになります。逆に単に地上デジタル放送を見ようと思っただけの時も、映像信号が録画側に回ってしまえば録画が始まってしまうので、ここについてはどのような対策が取られているのか興味深いところです。
記録解像度や録画ビットレートはデジタル放送も地上波アナログ放送も同じです。解像度は720×480/480×480/352×480/352×240ドットで、ビットレートは最高15Mbps(Iフレームは最大25Mbps)を選べます。搭載している地上波用のスプリットキャリアチューナーはソニー製で、テレビ放送の信号を受信した時点で映像信号と音声信号に分解して処理する方式を採用しており、高品質なTV番組再生ができるとうたっています。従来のカノープス製品、たとえばMTV2000ではY/C分離と3Dノイズリダクション(3DNR)を同時に使うことはできませんでしたが、この機種では3D Y/C分離と3DNRを同時に適用可能な「W3Dモード」も搭載しています。
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