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ビデオキャプチャー製品の選び方

 前節ではビデオキャプチャーに関する基本的な事項についてご紹介しましたが、ここではビデオキャプチャーカードの選定にあたっていくつか注意した方が良い点あるので、紹介しておきます。
 ビデオ機器にはビデオデッキ(VHSやベータ)、Hi8のビデオカメラ、デジタルビデオカメラ(DVカメラ)、デジタル8方式デジタルビデオカメラなど色々な規格の商品があります。ビデオキャプチャ機器はこれらのビデオ映像をパソコンに取り込むための装置です。このビデオキャプチャー機器には内蔵型と外付け型の製品がありますが、デスクトップパソコンを使用している場合には内蔵型を選ぶ場合が多いと思います。内蔵型のビデオキャプチャー製品は、価格が安かったり種類が多かったりするためです。内蔵型製品を購入する場合には、とくにパソコンの形状に注意をする必要があります。

パソコンの大きさにかかわる留意点

 内蔵型のビデオキャプチャーボードについては、PCIバスに差し込むタイプのものがほとんどですが、このとき、「Low Profile Pci」という規格に注意する必要があります。通常のPCIカードでは最大で高さが12cmあるのですが、LowProfilePciでは高さが8cm以内になります。LowProfileは特にコンパクトタイプのパソコンに見られることが多いのですが、このときは、通常のPCI規格のビデオキャプチャー製品は取り付けることができません。
 また、同じPCI規格であっても、ビデオキャプチャーボード上の部品点数が多いがために、ボードの長さが長くて、パソコンの中に収まりきらないという場合があります。特にCANOPUSのMTV2000などはその長さが長いことで有名です。購入前にボードの大きさを確認し、パソコンの中に収まるか否かを確認しておくとよいでしょう。

ノイズ除去機能

 VHSやベータなどアナログのビデオ機器やアナログのテレビ放送からビデオキャプチャーを実施する場合には、その映像上のノイズが気になる場合が多くあると思います。このとき、ノイズ除去機能(ノイズ低減機能)を持っているビデオキャプチャー機器を使用するとノイズをおさえることができます。ノイズ除去機能には下記のようなものがあります。
ノイズ低減機能 内容
デジタル3D Y/C分離 Y(輝度)信号とC(色差)信号が混在してしまっているコンポジット端子で接続するときに有効なノイズ低減機能です。
デジタル3D ノイズリダクション ノイズがフレームの時間軸順に関係なくランダムに発生する性質を利用して、前後の映像に存在しない信号があれば除去します。効果は大きいですが、あまり強くかけすぎると、のっぺりとした映像になってしまいます。
TBC(タイムベースコレクタ) アナログ映像は時間軸上の揺れ(歪み)がジッタとなります。再生時の画面の歪みを修正したり、同期信号やカラーバースト信号と呼ばれる信号を補正したりします。

ビデオスタビライザー

 ビデオキャプチャーボードのノイズ除去機能でも満足できない場合にはビデオスタビライザーと呼ばれる商品を利用します。その機能や効果は商品により様々なので、ここでは商品を紹介しておきます。
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パソコンからのノイズ対策

 パソコン自体もノイズを発生させます。パソコンからのノイズを効果的に低減させる製品として、玄人志向からNo−PCIという製品が発売されています。この製品はパソコンのPCIバスのノイズを除去するための製品です。
NO-PCI
NO-PCI

ドライバの確認

 ビデオキャプチャー機器に付属しているドライバやアプリケーションは色々な機能を提供してくれていますので、アップデートが頻繁に行われている可能性があります。購入したばかりの製品であっても、もしかすると公式サイトへ行くと新しいドライバや付属アプリケーションが配布されている可能性もありますので、まずは確認してみると良いでしょう。

デジタルビデオキャプチャー製品 (2004.8.3追記)

 オーディオの世界ではデジタル機器はコンパクトディスク(CD)という形ですでに身近になっていましたが、ビジュアルの世界でもDVDを皮切りに放送関係でも身近なものになってきました。最初はCSデジタル放送という形でスカパー!が現れて、続いて、BSデジタル放送、そして最近では地上デジタル放送が注目されています。
 そんなデジタル放送をパソコンでビデオキャプチャーすることは今までは出来なかったのですが、このほど、カノープス社(CANOPUS)から「MTVX2004HF」という機種が登場し身近なものになってきました。
MTVX2004HF

発売日 2004/08/31
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 「MTVX2004HF」という製品は、従来のTVキャプチャカード「MTVX2004」をより進化させた製品で、スプリットキャリアチューナーと呼ばれる新チューナーを搭載して地上アナログ放送の録画品質をさらに向上させました。これで従来のアナログ放送はよりきれいに録画ができるように工夫されているわけです。そして、専用ケーブルによるコンポーネント入力(D1)に対応しています。これにより、外部のデジタルチューナの出力端子から本機のコンポーネント入力に接続することで、これまでPC上では難しかった地上/BS/CSデジタル放送のコピーワンス番組の録画ができるようになります。
 しかし、このコピーワンス番組の録画にはいろいろな制限がつきます。というのも、コピーワンスという規格はそのガード信号がかかっている放送を一回は録画が出来て、そしてほかの媒体へ移動はできるという規格で、一回の放送から複数枚のコピー媒体ができることを防ぐ規格なのです。この仕組みを実現する上で、パソコン上ではどのように実装するかという規約がパソコンの世界では決まっていないため、今回のこの製品はCANOPUS社として最善の方法を考えて実装している形になります。従って、コピーワンス番組のデジタル放送録画は、動画ファイルに拡張子.m2dという独自形式のファイルで保存され、同梱の録画/再生ソフト「FEATHER2004D」でのみ再生が可能という形になります。たとえば、メディアプレーヤーなどのほかのソフトでは再生できず、変換もできないという制限があります。また、「MTVX2004HF」のボードそのものに付与されているハードウェアIDを使用し、録画したMPEG-2ファイルを独自に暗号化することでコピーガードに対応しています。再生時はハードウェアIDをチェックするため、録画に使用した「MTVX2004HF」がないと再生ができません。つまり、ほかのパソコンに持っていっても、この動画ファイルを再生することができないのです。
 この「MTVX2004HF」に付いているビデオ入力端子は7ピンDINコネクタを2系統装備しています。一方はS-Videoとコンポジット、コンポーネントにも対応、もう一方はS-Videoとコンポジット入力に対応しています。コンポーネント入力以外に、S-Videoやコンポジット入力でもデジタル放送録画に対応しています。外部入力端子に接続した地上波/BS/CSデジタルチューナーとの連携機能を備えていて、デジタルチューナーの映像信号を感知して録画を開始する「自動録画機能」を搭載しています。この機能が付いていれば、地上デジタル放送のチューナー側の方でEPGを使って番組の視聴予約をおこなっておけば、MTVX2004HFの方は自動的に録画を開始してくれて、放送を録画してくれるようになります。逆に単に地上デジタル放送を見ようと思っただけの時も、映像信号が録画側に回ってしまえば録画が始まってしまうので、ここについてはどのような対策が取られているのか興味深いところです。
 記録解像度や録画ビットレートはデジタル放送も地上波アナログ放送も同じです。解像度は720×480/480×480/352×480/352×240ドットで、ビットレートは最高15Mbps(Iフレームは最大25Mbps)を選べます。搭載している地上波用のスプリットキャリアチューナーはソニー製で、テレビ放送の信号を受信した時点で映像信号と音声信号に分解して処理する方式を採用しており、高品質なTV番組再生ができるとうたっています。従来のカノープス製品、たとえばMTV2000ではY/C分離と3Dノイズリダクション(3DNR)を同時に使うことはできませんでしたが、この機種では3D Y/C分離と3DNRを同時に適用可能な「W3Dモード」も搭載しています。
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本サイトでレポートを公開している製品 (2005.5.4追記)

 今まで色々なビデオキャプチャーカードを試してきました。その中のいくつかのビデオキャプチャー製品について、このサイトでレポートを公開していますので、各レポートへのリンクを掲載しておきます。
レポートを掲載しているキャプチャ関連製品
項番 メーカー 型番 レポート掲載先 特記事項
CANOPUS MTV2000 こちら ハードウエアエンコード
CANOPUS MTV800HX こちら ソフトウエアエンコード
CANOPUS CRM1 こちら リモコン
IODATA USB−MPG こちら 外付け型
PIXELA PIX−MPTV/P1W こちら ハードウエアエンコード
ATI ALL IN WONDER こちら ソフトウエアエンコード
SHARP CE−VR1 こちら 外付け型(MPEG4)
SHARP EGGY こちら カメラタイプ(MPEG4)


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