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ビデオキャプチャの基本

1.はじめに

 パソコンの性能がどんどん上がり、数年前では不可能だったこと、たとえばパソコンでテレビを見たり、これを録画したり、録画したビデオを視聴したり編集したりすることが、どんどん簡単にパソコンでできるようになってきました。ここではその中でもビデオをパソコンでビデオキャプチャーするためには最低限何が必要かといったことから整理したいと思います。

2.必要なハードウエア

 地上波テレビ放送をパソコンでビデオキャプチャーすることを前提にすると、チェックすべきポイントは以下のような形になります。
項番 部品 チェックのポイント
CPU ハードウエアキャプチャーボードを使うか、ソフトウエアキャプチャーを行うかによって必要なスペックが変わってきます。具体的には下表を参考にしてください。
項番 キャプチャーの種類 必要なCPUスペック(目安)
ハードウエアキャプチャーボードを使用する PENTIUM3 800MHz以上あれば安心
TVチューナ機能の付いたボードを使いソフトウエアでキャプチャ(エンコード)を行う PENTIUM4 2GHz以上あれば安心
ビデオカード 最近の製品であれば、あまり考慮する必要はありません。まだ3Dグラフィックの性能やビデオRAMの容量も影響を及ぼしません。好みによって、普通のテレビに映像を出力したければTV−OUT端子の付いた製品、DVDビデオを再生するときにCPU負荷を抑えたければ、MPEG再生支援機能つきの製品を購入すると良い。たとえば、こちらで紹介したATI社のALL IN WONDERシリーズは便利な商品です。
メモリ ビデオキャプチャーボードの製品メーカが推奨する容量を確保できていれば、特にもんだいなし。メモリの種類(SDRAM、RIMM、DDR−SDRAM等)もキャプチャーには影響を及ぼしません。
マザーボードのチップセット 最近はマザーボードのチップセットとの相性による問題は減ってきたものの、まだビデオキャプチャーはパソコンの性能を酷使することを考慮すると、INTELのチップセットを使ったマザーボードを購入したほうが安心。
ハードディスク 圧縮技術が進化して、必要ハードディスク容量は減ってきたものの、たくさん録画して、しばらくとっておくためには、80GB以上の大容量モデルを購入しておいたほうが安心。回転数も普通の5400回転モデルで十分。(ただし、AVI形式等の無圧縮に近いフォーマットで録画する場合は1秒あたりの保存データ量が格段に大きくなるので7200回転のモデルを購入したほうが安心)
ビデオキャプチャーカード 現時点(平成15年1月)では、お金に余裕があればハードウエアMPEGエンコード機能のついた商品が画質面、CPU使用率の面でおすすめ。かつTV放送の録画のしやすさを考慮すれば、TVチューナボード一体となった製品が良いと思います。製品もずばりCANOPUSの製品(MTV1000、MTV2000)を購入することを推奨します。(この製品はボードの大きさが大きいので手持ちのパソコンに入るか否かあらかじめ確認してください) しかし、過去にDVDをパソコンで再生するときはハードウエアでデコード(GV−DVD2/PCIILLUSION DVD)していたものが、現在はソフトウエアでデコードするのが当然になったのと同じように、ここ3年間程度でCPU能力が一桁〜二桁上がったら、MPEGエンコード自体もソフトウエアで行われることが当然となり、ハードウエアエンコーディング機能の付いたTVチューナボードは過去の遺物になる可能性が高いと思います。
 AVIなどの非圧縮のフォーマットでハードディスクレコーディングを行う場合は、そのデータ転送量はかなり大きな数値になります。従って、ハードディスクに転送しきれずに、うまく録画ができないような場合も出てきます。一方、MPEG1/2などの圧縮ビデオフォーマットでは、録画データがHDDに記録される前にビデオエンコーディングチップやCPUでデータが圧縮されます。したがって、HDDの転送速度が不足して、HDDへの書き込みが追いつかなくなるような心配はほとんどの場合はありません。
ビデオの圧縮とは? (2005.8.13追記)

 現在市販されているビデオキャプチャー製品はそのほとんどがVIDEO−CDやDVD−VIDEOなどで使われるMPEGという圧縮方式に対応しています。MPEGにはいくつかの規格がありますが、昔の製品では比較的、圧縮論理が単純でハードウエアがあまり複雑にならない、MPEG1という圧縮形式(VIDEO−CDで使われています)に対応している場合がほとんどでしたが、最近の製品ではより高度な圧縮形式であるMPEG2という圧縮形式(DVD-VIDEOで使われています)が採用されています。また、MPEG2で圧縮できる製品はMPEG1でも圧縮できるようになっている製品がほとんどです。デジタル動画では1秒あたり数十枚の静止画(フレームと呼びます)を連続的に切り替えて表示します。ここで最高の画質とするためには、各フレームが完全な情報をもった無圧縮の静止画で構成されるケースとなります。これではデータ量が膨大になってしまいます。WINDOWSで扱える無圧縮AVI方式では1分あたりに1GB近くのデータサイズになってしまうため実用的とはいえません。DVDの容量をもってしても、4分強の動画しか収録できなくなってしまいます。MPEG2圧縮方式では1秒間に約30枚のフレームを扱います。つまり、フレームとフレームの間隔は時間的には1/30秒となります。これだけの短い時間であれば、フレームとフレームの間の情報の変化はさほど大きくないはずです。そこで、フレーム間で同じところはあえて情報として削って共通化し、変わったところだけを記憶することで、データ量を削減し圧縮します。この工程を実現するのは動き補償フレーム間予測という技術を使用していますが、そこで必要な計算量は膨大なものになります。
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 一方、キャプチャーをするときに、USB接続型のビデオキャプチャー機器を使用するときも注意が必要です。インタフェースではUSB1.1を使うと高ビットレートの映像を取り込めない心配がありますので、USB2.0以上を使うような注意が必要です。USB2.0については、それに対応したビデオキャプチャ製品を買うだけではなく、マザーボード側のUSB端子も、USB2,0に対応していないと、USB1.1と同じ速度での転送となってしまうので意味がありません。もしも、マザーボード側がUSB2.0に対応していない場合は、これに対応したマザーボードに取り替えるか、PCI端子に接続するようなUSB2.0対応のカードを購入する必要があります。
ハードディスクの転送速度と圧縮規格との関係
インタフェース名
(転送速度)
MPEG1
(352X240/1.15Mbps)
MPEG2
(740X480/8Mbps)
MPEG2
(740X480/15Mbps)
ATA66
(最大66MB/秒)
ATA100
(最大100MB/秒)
ATA133
(最大133MB/秒)
USB1.1
(最大12Mbps)
× ×
USB2.0
(最大400Mbps)

3.エンコードのタイプ

 TVキャプチャーボードには「MPEGファイルへのエンコードをどこの部分で行うか?」によってハードウエアエンコーディングタイプとソフトウエアエンコーディングタイプの2種類があります。前者はMPEG圧縮を専用のハードウエアエンコーディングチップで行うため、CPU負荷を最小限に抑えつつ高画質なキャプチャを行うことが出来ます。一方、後者のソフトウエアエンコーディングタイプはエンコードをCPUで行うため低速なCPUだとキャプチャを行っているときにコマ落ちが発生してしまうことがあります。画質にいっぱいごだわるならば、ハードウエアエンコーディングタイプがやはりおすすめです。
 ハードウエアエンコードとソフトウエアエンコードのメリット、デメリットは以下の通りです。
ハードウエア方式とソフトウエア方式のメリット・デメリット
タイプ メリット デメリット
ハードウエアエンコード CPUスペックが低くても高画質で録画可能
画質を良くするための技術(3D Y/C分離回路、ゴーストリデューサー等)が搭載されている製品もある
値段がソフトウエアタイプよりも2倍から3倍程度高い
ボードが大きいタイプの製品が多く、取り付けるパソコンとの事前チェックが不可欠
ソフトウエアエンコード 製品の価格が安く導入しやすい
小さい場所に取り付けることができる製品もある
高画質録画を目指すにはCPUスペックをあげる必要があり、トータルコストは高くなりがち
アプリケーション操作時のレスポンスが悪い製品もある

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4.ハードウエアエンコード方式の機種例 (2003.3.23追記)

 ハードウエアエンコーディング機能が付いた機種は色々な種類が発売されていますが、大きく分類すると下表のようなバリエーションがあります。メリットデメリットも含めて整理します。
ビデオキャプチャーカードの接続方式による分類
接続方式 メリット デメリット 商品レポート その他の商品例 特記事項
ビデオカードと一体型のもの(AGPまたはPCI接続) ビデオカード以外に余計なスロットを消費しない。 エンコード支援機能が付いている程度のものが多く、CPU使用率は比較的高い ATI ALL IN WONDER RADEON AllinWonderRADEON7500 64MB-DDR AGP ソフトウエアエンコーディング方式が主体であるがハードウエアにエンコード支援機能が付いているものもある。
最近は商品の種類が少なくなってきた。
USB1.1に接続するタイプ PCIスロットを消費しない。 USB1.1は転送速度が低いため、高いビットレート(高画質)のビデオ録画は制限される。
パソコン以外にハードを設置する必要が生じる。(机のまわりがゴチャゴチャする)
IODATA USB−MPG NEC 高性能TV&キャプチャユニット PK-VS/AG20U USB2.0に移行したため、今後は新商品発売は無いと思われる。
今から購入するのは特別な目的が無い限りおすすめしない。
USB2.0に接続するタイプ 高画質の商品が最近は発表されている。
PCIスロットを消費しない。
パソコン以外にハードを設置する必要が生じる。(机のまわりがゴチャゴチャする) CANOPUS MTU2400 【カノープス】MTU2400 HomeServer 最近の流行り。まだ、私は使ったことがありません。
PCIスロットに接続するタイプ 机のまわりがゴチャゴチャしない。
高画質の商品が多い。
パソコン内部のノイズの影響を受けやすい。 CANOPUS MTV2000
PIXELA PIX-MPTV/P1W
MTV800HX
PIX-MPTV/P1W

ハードウェアMPEG2エンコーダ機能搭載TVチューナーボードカノープス MTV1200HX
個人的にはおすすめ。同じような製品でソフトウエアエンコーディング方式のものが売られているので購入時は注意。
(2004.5.23追記)
 現時点で購入するのであれば、値段的なメリットと画質から下記のNECのビデオキャプチャーカードがお薦めです。16748円から最大15%ギフト券+1000円ギフト券還元で、しかも送料込みです。
NEC SmartVision HG2/R
B00011UYPO
おすすめ平均
starsSmartVision HG2/R
starsマザーボードを選ぶようです。
starsノイズリダクション
stars機能豊富なTVキャプチャー機能
stars使い勝手はいい

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(2006/09/13追記)
 楽天市場およびYahoo!ショッピングで販売されているビデオキャプチャー製品を紹介します。
powerd by 楽-yah

5.オペレーティングシステム

 オペレーティングシステムはWINDOWS2000またはWINDOWS XP以上を推奨します。NTFSというファイルシステムを使うことができるため、WINDOWS95/WINDOWS98系列のFATファイルシステムにあったファイル容量の上限(4GB)をクリアすることができます。特に動画ファイルの容量は大きいので、この差は大きいです。
 また、ビデオキャプチャー作業はシステム全体にかなりの負荷をかけます。従って、WINDOWS95やWINDOWS98ではシステム全体が不安定になってしまう場合もありますので、この点からも、WINDOWS NTの流れをくんだ、WINDOWS2000やWINDOWS XPの方がお勧めだと言うことが出来ます。また、WNDOWS95については、マルチメディア関係で実装されている機能が不足しているので、ビデオキャプチャーカードによっては、WINDOWS95で使用すること自体をサポート対象外としているものがありますので、購入する前に注意して注意書きを読むようにしてください。
WINDOWS2000、XP オペレーティングシステム
WINDOWS XP オペレーティングシステム
WINDOWS 2000 SP4

6.ファイルシステム

 前項で紹介したようにNTFSファイルシステムを使用することを推奨します。もし現在、FATファイルシステムを使用していたとしても、WINDOWS2000やXPに付属しているファイルシステムのコンバーターでNTFS形式に変換することができます。(逆のコンバートはできません)
 コマンドプロンプトで、convertコマンドを投入することにより変換を行うことが出来ます。
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7.動画圧縮フォーマット

 TVキャプチャによりハードディスクがどのくらい消費されるかは、どの動画圧縮フォーマットを使うかによって大きく変わってきます。動画容量によってHDDに求められる容量が格段に違ってきます。TVキャプチャーを行う製品によって対応するフォーマットに違いがありますが、現在はMPEG1またはMPEG2という動画圧縮フォーマットが標準になってきています。
項番 動画フォーマット ビットレート(目安) 説明 編集への対応容易性 民生用DVDプレーヤによる再生
AVI形式 WINDOWSで推奨する動画の録画フォーマットで、WINDOWS3.1の時にも取り扱うことができました。ファイルの最大容量は2GBまでです。基本的には無圧縮なフォーマットであり、圧縮に伴う画質の劣化は無いという特徴、そしてある瞬間ごとの映像が個々に独立しているので、編集が行いやすいという特徴があります。反面、ビットレートが非常に大きいので、ファイル容量が非常に大きくなります。長時間の動画の録画には向きません。 ×
参照AVI形式 前項のAVI形式でファイルの最大容量が2GBだったのを拡張したフォーマットです。対応している一部の機器やソフトウエアでしか使用することはできません。 ×
MJPEG 動画のある瞬間瞬間の映像を個々にJPEGと同じような静止画圧縮技術で圧縮したフォーマットです。AVIよりもファイルサイズが圧縮されて小さくなる反面、個々の映像が独立されていて編集も行いやすいため、3年程度前まではごく標準的な圧縮方式でした。本フォーマットに対応したハードウエアエンコーディング機能が付いたビデオキャプチャーカードも発売されています。 ×
MPEG1 384Kbps〜4Mbps CD1枚(650MB)に、CDの音楽再生時間と同程度の音声付動画を入れることを目標に開発されたフォーマットです。(特にこの規格をビデオCD形式と呼んでいます) DVDが普及する前は、主にこのフォーマットが使用されていました。今でも、毎週やっているドラマを録画をして、見終わったら消すというような場合は、このフォーマットで十分なことが多いです。フォーマット的に前後の映像情報が互いに相関しあっているため、中途半端なところでカットをすると画像が乱れるため、あまり編集に向いたフォーマットではありません。
(ビデオCD形式)
MPEG2 2Mbps〜15Mbps DVDとともに普及したフォーマットで、MPEG1の圧縮技術をさらに進化させたフォーマットです。現在は標準フォーマットといっても過言ではありません。MPEG1同様に編集にはあまり向きません。
(DVD形式)
MPEG4 5Kbps〜10Mbps MPEG2をさらに進化させたフォーマットで更なる圧縮率の向上が図られています。人気は次のDIV−X方式と二分している感じです。 ×
DIV−X 当初はMPEG4の改善、その後は独自の道を歩んでいるフォーマットです。関連するオンラインソフト等も多くあり、たとえばDVD1枚をこのフォーマットに変換してCD-R1枚に焼くといったことが盛んに行われています。(著作権者に無断でコピーすると犯罪につながります)
DiV−Xの詳細はこちら(ZDNet記事)参照
×
DV形式 デジタルビデオカメラの標準フォーマットです。SONYが提唱するDEGITAL8という規格にも採用されています。MJPEGのように、各瞬間ごとの画像が独立に圧縮されているので編集にも向いています。 ×
 上記の表では主に動画フォーマットをキーに比較を行いましたが、別の切り口として、メディアの規格で分類し比較すると、下記の表になります。

パソコンで作成可能なおもな規格

  DVDビデオ ビデオCD スーパービデオCD miniDVD
ビデオ形式 MPEG-2 MPEG-1 MPEG-2 MPEG-2
解像度 720×480ドット 352×240ドット 480×480ドット 720×480ドット
フレーム
レート
29.97フレーム/秒 29.97フレーム/秒 29.97フレーム/秒 29.97フレーム/秒
ビデオビットレート 9.8Mbps(CBR/
VBR)
1.15Mpbs(CBR) 2.6Mbps(CBR/
9.8Mbps(CBR/
オーディオレイヤ LPCM,AC-3,MPEG MPEG MPEG LPCM,AC-3,MPEG
オーディオサンプリングレート 48kHz(LPCMのみ96kHzも可) 44.1kHz 44.1kHz 48kHz(LPCMのみ96kHzも可)
記録メディア DVD-R/-RW,DVD+RW/+R CD-R/RW CD-R/RW CD-R/RW
収録時間の目安 約133分 74分 約35〜74分 約10〜20分
DVDプレーヤーでの再生/パソコンでの再生 ○/○ ○/○ ○/○ ×/○

8.コーデック (2003.4.27追記)

 自分で録画した動画ファイルは再生できるけれども、別のパソコンで録画した動画ファイルやダウンロードした一部の動画ファイルを再生することができないという場合があります。こうしたトラブルの原因であり、また解決策でもあるのが、コーデックの存在です。コーデック(CODEC)とは「COder」と「DECorder」の2つの用語を組み合わせてできた造語です。動画をデータ(コード)に変換して記録するためのコーダがエンコーダで、その逆に再生するための仕組みがデコーダになります。この2つの仕組みを組み合わせてCODECと呼ばれています。
(2005.10.16追記)
 コーデックは動画を見るために必要なものですが、コーデックだけでは動画を見ることができません。再生するためにはフロントエンドである動画再生ソフトが必要になります。このコーデックと動画再生ソフトの間は「DirectShow」と呼ばれるデファクトスタンダードな技術で結合されています。そのため、コーデックをインストールすればどんな動画再生ソフトでも基本的には再生できる仕組みになっています。
 コーデックを利用するソフトとコーデックファイルとの間のインタフェースには数種類のインタフェースがあります。一つはある動画プレーヤ専用のいわばプラグイン形式のコーデック、そしてWINDOWSがOSとして規定しているコーデックファイルの形式です。後者の形式に従えば、特定のプレーヤソフトに依存せずに広い範囲のソフトから動画ファイルを再生・視聴できるようになります。このWINDOWSが規定するインタフェースにはさらに3つのタイプに分かれます。具体的にはVIDEO FOR WINDOWS(VFW)、MICROSOFT AUDIO COMPRESION MANAGER(MSACM),DIRECT SHOWの3つです。VFWはWINDOWS3.Xのころから使われているインタフェース形式で、ファイル容量が2GB以上になる動画ファイルには対応していないなどの制限があります。MSACMも古くから使われている音声用のインターフェースです。最後のDIRECT SHOWはマルチメディア関係のハードウエアのコーデックやドライバ、そして記録/再生など幅広い領域に使われてきている、現在、もっとも活用されているインタフェースです。
 DIRECT SHOWでは標準化されたデータを入力、加工されて、標準化された形式で出力されるという考え方をとっています。この入出力の機能をもつプログラムはフィルターと呼ばれていて、自由に組み合わせて必要とする処理を実現できる仕組みが提供されています。マイクロソフトはVFWからDIRECT SHOWへの移行を推進していて、たとえばDV圧縮の動画データに対応するCODECは、DIRECT SHOW形式のCODECが使用されています。どんなCODECがインストールされているかは、WINDOWS XPであれば、コントロールパネルから「サウンドとオーディオデバイスのプロパティ」を選び、ハードウエアタブから「ビデオCODEC」を選択することにより「ビデオCODECのプロパティ」を表示させることができます。また、CODECによっては、この画面で選択後、さらにプロパティ画面を表示させることにより、各種の設定ができるものもあります。

 ビデオキャプチャーカードのドライバ/アプリケーションやビデオ編集ソフトをインストールしたときに、CODECも追加されることが普通です。
 フリーソフトでも、CL WINDOWSというソフトで、どんなCODECがインストールされているかを確認することができます。

 また、真空波動研という動画ファイル再生用のフリーソフトで音楽を再生すると、タイトルバーに必要なcodec名が表示されるため、どんなCODECを動画ファイルが必要としているかを知ることができます。

(2005.10.16追記)
 動画再生は、「動画ファイルの読み込み→コーデックで解析して画像データに戻す→画面に表示する」という一連のサイクルで表示するような仕組みなっています。ここで意外とトラブルにあうことが多いのは、「コーデックで解析して画像データを素に戻す」という部分です。Windowsには全てのコーデックが準備されているわけではありません。たとえば、DivXやMPEG2形式の動画ファイルについてはWindowsではコーデックを装備していないためそのままでは再生できません。

9.コーデックの入手

 自分のパソコンにインストールされているコーデックの確認をするためには、コントロールパネルを開いて、サウンドとオーディオデバイスを開きます。ダイアログが表示されたらハードウエアタブを選択してビデオCODECをダブルクリックします。すると下記の画面が出てきます。

 上記画面でコーデックが確認できない場合には別途コーデックを入手する必要があります。主なコーデックの入手先を一覧表に整理します。
項番 拡張子 コーデックの種類 入手先 特記事項
1 avi 無圧縮AVI −−−−
2 Indeo Ligos 有料
3 Huffyuv lossless codec[HFYU] 窓の杜(解説) 可逆圧縮コーデック
4 LCL S&K PROJECT
5 MotionJPEG (CANOPUS) CANOPUS
6 DIV-X DIV-X 商用版とフリーソフト版があります
7 Xvid Xvid.ORG
8 REALmagic MPEG-4 Video Codec SIGMA DESIGN 参考記事(AV WATCH)
9 Microsoft DV codec MICROSOFT
10 asf MS-MPEG4
11 wmv Windows Media9 codec

10.CBRとVBR

 動画をMPEGで圧縮するときのもう一つのパラメータにCBRとVBRというものがあります。
Constant Bit Rate/Variable Bit Rate
 CBRはConstant Bit Rate(固定ビットレート)の略で、音楽や映像などをデータに変換する際のエンコード方式のひとつで、映像のMPEG2圧縮時の場合で言うと、常に一定のビット量を割り当てる方式がCBRです。ビットレートとは、単位時間あたりのデータ量のことを指します。これに対し、Variable Bit Rate(可変ビットレート)、略してVBRという方式もあり、動きや色の変化の激しい部分に多くビット量を割り当てる方式となります。
 MPEGでは一般に、動き/変化が激しい場面では、同じ画質を維持するのにより多くのデータが必要となります。ビットレートが固定だと、動きの少ない画面に比べ、動きが激しい場面ではノイズが目立ちます。これを解消するために、一番動きが激しく本来ならばたくさんの情報量を与えたい場面にビットレートを高く設定してしまうと、それ以外のシーンではデータ量が過剰になります。VBRなら、シーンに応じて、データ量がたくさん必要な動きの激しい場面では多く、ほとんど画面に動きがない部分では少なくといった形でデータ量を自動的に調整してくれるため、画質を落とさず、ファイルサイズを必要最低限に抑えることができて容量の節約になるため、一般的に長時間記録に適しています。

11 動画編集

 ビデオキャプチャーはMPEG形式実施する場合がほとんどですが、実はMPEG形式は動画編集には向いていない形式です。AVI形式では各フレームが完全に独立しているので、どこのフレームでも切ったり貼ったりすることができて編集が柔軟に実施できますが、MPEGではGOPというあるフレームの集まりの単位でしか完全な形の静止画はありません。GOPとGOPの間は前のフレームとの差分しか記録されていかないために、圧縮効率は高いのですが編集には向いていないということになります。しかし、最近ではGOP単位では編集をできる製品をはじめとして、それ以外のフレームでも編集ができる製品も出てきているようです。しかし、再圧縮(再エンコーディング)などの工程が入ってしまって、動画編集にそれなりの時間がかかってしまう製品もあります。購入前に製品の説明を確認することをお薦めします。
powerd by 楽-yah

アンケートフォームから戴いたお言葉

 下のアンケートフォームを介して頂いたお言葉を紹介します。
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[感想]
大変参考になりました。
現在DVCで録画したものを1394ボード経由で取り込みDVD−Rに焼けております。編集にはUlead社製のAPを使用しております。次に昔録画したHi8のテープを取り込もうとしております。アナログ出力しかないためビデオキャプチャーボードの購入を検討しております。このキャプチャーボード以外に必要なハードってあるでしょうか?
[ご回答]
アナログのビデオ信号およびオーディオ信号が入力できるビデオキャプチャーカードであれば、それをパソコンに装着することでキャプチャーが出来るかと思います。
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[感想]
はっきりいって初心者なのですが、現在、パソコンの買い替えを検討中です。VHSのビデオをパソコンにとりこんでDVDに保存し、市販のプレーヤーで視聴できるようにしたいと考えているのですが、MPEG-2形式で取りこんで焼いた場合、画像のテレビで見た解像度は視聴に耐えるものなのでしょうか?また、普通のテレビで見た場合、画面サイズは小さくなってしまうのでしょうか?やはりビデオキャプチャーカードの性能しだいということでしょうか?
[お答え]
テレビに映し出したときの画質は、ビデオキャプチャーカードの性能次第となります。低解像度で録画した場合も通常はテレビ画面いっぱいに映し出されるはずです。ただし、画質が悪くなります。
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[感想]
とても良くまとまっていて、勉強になりました。ありがとうございます。私は、MTU2400を使用しています。音声をAC-3方式にすると、普通に録画するのに比べて3割から4割程度、ファイルサイズを圧縮できました。(MPEG2)ただ、MTU2400は相性が出やすい機種らしいので注意が必要なようです。他にAC-3を利用して、録画できる機種を探しているのですが、
心当たりはありませんか?
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[感想]
よくまとめられ、全くの初心者ですが理解できました。
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[感想]
デスクトップPCを使用しています。今度,我家のVHSテープをDVDに焼き付けようかと考えています。XPを使ってますが,ハードが40ギガしかありません。
80ギガ以上と書いてありますが,どれくらいが適当でしょうか,教えてください。
また,外付のビデオキャプチャにした場合は,ハードの容量は関係はないのでしょうか?
[お答え]
VHSテープをMPEG2形式でハードディスクでキャプチャーを行えば1時間あたり2GB〜4GB程度の領域があれば、とりあえず大丈夫です。しかし、MPEG2でハードディスクに入れると、編集が困難になりますので、そのままDVD等に焼き付ける形になるかと思います。
もし編集をされるのであれば、AVi形式やMJPEG形式でハードディスクに記録する必要がありますが、この場合は80GBでも心許ない感じになります。
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[感想]
自分もキャプチャをはじめてまだ1年でしてここを見たら
ほんの少し分かったような^^でももうちょっと勉強しないと
駄目だと思いましたね
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[感想]
教えてください。
最近、ELSAのビデオキャプチャボード「EX-VISION 400TV」を購入して、ディスクトップパソコンにセットしてテレビを楽しんでいます。
テレビを見るときは問題ないのですが、MPEG2で録画したのを再生すると、少しコマ送りにのような状態になります。
パソコンはSOTECで、CPU:1.3G、メモリ:256M、HDD:80Gのスペックです。
これではスペック不足なのでしょうか、それともメモリ等を増設すれば解消できるものなのでしょうか。
知識不足で申し訳ございません。よいアドバイスをお願いしたいと思います。
[ご回答]
コマ落ちしていると思われますので、典型的なスペック不足かと思われます。(1)CPUをもう少し高いスペックのものに変える、(2)同時に走行しているソフトウエアの数を減らす(常駐ソフトを終了させる)、(3)HDDのDMAが有効になっていることを確認する、(4)ELSAのホームページに行き、最新のドライバがあれば更新してみる、(5)ハードウエアエンコードのビデオキャプチャーカードに変える等の対策があります。まずはお金がかからない、(2)、(3)や(4)をご確認ください。
[参考]
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[感想]
今度は録画してエンコードするためのパソコンとキャプチャー製品買うつもりです。
GV-VCP2m/PCIを使っていて出先のノート用にBCTV5/USB購入したんだけど、
かなり失敗でした同じ価格で同じメーカーでこれほどの違いがあるなんて思ってませんでした。買う前にこのページを見ていたらなぁ、、と後悔しています。
パソコンは3,2Gにするつもりでしたがハードウエア録画の場合を考えて低めにすることにします。でもエンコードの時間もあるからそこそこ高めにします。
今ハードウエア録画できるノートのカードがでてますが、PANASONICノートPM1Gとの組み合わせがなんとなくいいようなきがしますがどうでしょうか?
そのあたりのこと教えてください。
[ご回答]
ハードウエアエンコーディングができるノート用のカードについては使ったことが無いため、情報を持ち合わせていません。すみません。
[参考]
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[感想]
こんにちわ。MTV1000使用しているものです。
子供のVHSビデオがあるのですが、それをDVD-Rに保存しておこうとキャプチャをこころみたのですが、うまくいきません。
ビデオデッキが、モノラルですので、映像は黄色い2端子−S端子変換ケーブルを使用し、音声はMTV1000の白いコネクタに接続しています。
VIDEO録画モードにすると、デバイスのプルダウンがあるのですが、そこをクリックしても何も出てきません。ここが、問題でしょうか?
音声も聞こえません。
悩んでいます。よろしかったら、ご教授お願いします。
[ご回答]
MTV1000がうまくパソコンに認識されていない可能性が高いと思います。デバイスマネージャーでMTV1000が正しく認識されているか(黄色いビックリマークなどが付いていないか)をご確認ください。もし、ビックリマークが付いているようであれば、デバイスドライバの再インストールをして、それでもダメでしたら、CANOPUS社のFAQおよびサポートフォーラムも合わせてご確認ください。CANOPUS社はたいへんにユーザサポートが良い会社と聞いていますので、直接、問い合わせられても良いと思います。ハードそのものの不良もあり得ると思います。
[感想]
全くの初心者です!MTV2000は地上波デジタルでもアナログでの受信だと思うんですが、デジタルの受信をする方法はありますか?
【ご回答】
アナログチューナーしか内蔵していませんので、デジタル放送を受信したいときには、デジタル対応チューナーを別途購入し、そのビデオ出力をMTV2000につなげ録画する必要があります。


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