1.購入に至る経緯
ADSLを導入したことに伴って、それまで使っていたISDN回線のTAが使えなくなってしまいました。このTA(NEC ATERM IW60HS)は無線でPHSを収容でき、ホームステーションがわりになるという優れた商品で重宝して使っていました。ホームステーションがあると、ふつうのPHSの端末が以下のように使えるようになります。
- 自宅に持って帰ったPHS端末がそのまま電話のワイヤレス子機になり、自宅の電話番号にかかってきた電話もPHSで受けられるようになります。
- 同じホームステーションに複数のPHSを登録すると、屋外で登録したPHS通しで通話が無料でできるようになります。トランシーバモードにPHSを切り替えて使うことにより、障害物が無ければ見通し距離で数百m程度の距離を離れても通話ができるようです。デパート等で同じフロアーにいる子供達を呼び戻すときに便利です。
このTAはオークションを使って売却しましたが、アナログ回線で使えるホームステーションを探しているときに、運良く近くのリサイクルショップ(HARDOFF)で、ホームステーションの他にアナログ回線で56Kbpsモデムとしても使えるNEC ATERM WM56という商品をジャンク扱いで見つけました。

商品のURL → http://aterm.cplaza.ne.jp/product/wireless/wm56.htm
上記のURLを見ると、商品の詳細は判ると思います。
本商品はすでに販売が終わっている製品なので、新品で入手することは不可能かと思います。HARD OFFのような中古パソコンのチェーン店のほか、下記にあげるようなネット通販で中古パソコンを扱っているお店もマメに見ていると、良い商品が見付かるかもしれません。
| リブロス |
インバースネット |
PC−WARP |
PC−NET |
| テイクオフ |
U&JMacs |
ケイテク |
TANTAN TOWN |
| SELLSTA |
デジタルプロモート |
HANDS |
アイティドットコム |
| パッセル |
OAステーション |
有賀号 |
J&Pテクノランド |
商品の外観 (2005.1.8追記)
商品の写真を撮る機会があったので掲載しておきます。
2.トラブル
実際に使ってみて唯一トラブルが出たのは、WINDOWS XPでWINDOWS UPDATEを行うとこのモデム(チップセット供給元)の新しいドライバを見つけてきてくれるのですが、このドライバにアップデートするとPHS収容機能が使えなくなっていまいます。必ず、本製品専用のドライバをインストールし、WINDOWS UPDATEで表示されるドライバは無視する必要があります。

WINDOWS UPDATEを行うと上記のドライバが表示されますが、これをインストールするとPHSの親機としての機能が使えなくなりました。インストール不可です。(上記はWindowsXPにおける例)
![]() ATERM WR7600H 無線ブロードバンドルーター |
![]() Aterm WL5400AP ワイヤレスセット(TC) |
![]() Aterm WL11E2 ワイヤレスLANサテライト(ETHERNETタイプ) |
![]() ATERM WR7600H ワイヤレスセットTC |
3.PHS子機の収容状態
実際にPHSをWM56に登録すると以下のようになります。
NTTドコモのSH821iという機種です。この機種はi−MODE、携帯電話、PHSを使うことができるスーパードッチーモという機種です。写りが悪いですがアンテナマークの下に「OS1」という表示があるのが判るでしょうか。これはオフィスステーションモードの略で、このモードで通信をすると、自宅の公衆電話回線を使った通信となります。別にホームステーションモードというものもあるのですが、これよりもPIAFSで32K通信が出来るという面で一歩進んでいます。当然、このときはWM56のモデム機能を使って通信することになるので、ADSLに加入していても別に電話代が発生します。従って、自宅ではPIAFSを使った通信は行っていません。
モードとしてはOS1の他にPHSと携帯も同時に待ち受けができるというのが非常に便利です。また、発信に関しても、優先的にどのモードを使って発信するかということを指定することができます。
- 携帯→PHS→屋内
- 携帯→屋内→PHS
- PHS→携帯→屋内
- PHS→屋内→携帯
- 屋内→携帯→PHS
- 屋内→PHS→携帯
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4.PHSについて (2003.2.9追記)
最近では、NTTドコモはFORMAに力を入れるためにPHSについては販売に熱が入っていません。しかし、PHSには色々な魅力的な機能があります。先に紹介したように自宅で親機に登録すれば、ワイヤレス電話機と同様に公衆回線網で電話が出来るようになります。これは、白ロムと呼ばれる、外線接続用の電話番号を持たないPHS電話機でも、親機に登録すればワイヤレス電話機としては使用できるようになります。また、親機に登録をおこなった子機の間では、屋外に出てもトランシーバ通信ができるようになります。トランシーバとは言っても電波は弱いので、至近距離での使用が前提になりますが、それでも非常に便利な機能です。他にも、64Kbpsまでの通信が可能といった魅力的な機能がたくさんあるのに、NTTドコモは新しい機種をあまり発表してくれません。スーパードッチーモの新機種を待ち遠しく待っています。

NTTドコモ SH821i
(2003.6.28)
もう、NTTドコモはスーパードッチーモの新しい機種を発売する意志は無さそうなので、SH821iの携帯電話契約を、現在流行りの、SO505iに機種変更し、PHS契約のほうはP−inメモリーに機種変更しました。SO505iについては、こちらのページに使用レポートを作成しています。また、P−inメモリーのほうは、こちらのページで紹介しているTHINKPAD X31のコンパクトフラッシュ専用ポートに差し込みっぱなしにして、屋外で必要なときに使うようにしています。
本当であれば、スーパードッチーモ(SH821i)は、このままWM56に登録した子機専用機種として活躍するはずだったのですが、やはりNTTドコモの611Sという機種を使っている妻が、大きいし重いし格好が悪いから、SH821iを使いたいと言い出したので、電話番号を入れ替えることにしました。

NTTドコモ 611S
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電話番号の入れ替えについて、今日、近くのDOCOMOショップに行って話しをしてみると、あまりショップの方は嬉しそうではありませんでしたが、対応してくれました。(やはりショップとしては新規の機種に機種変更して欲しいのでしょうか。「中古の機種への機種変更という位置づけになるため、壊れても修理費は丸々かかってしまいます」とか、いろいろ考え直すように説得されましたが、実は自宅には子機登録している白ロムPHSが他にもあるので、SH821iが壊れたところで、まったく怖くありません。「はい、判りました」と軽く受け流してしまいました。
料金プランのほうは、現在、パルディオデータプラスという契約になっているのですが、これは月額1980円で1000円分の無料通話またはデータ通信料が込みという料金体系になっています。通話料金は普通の契約と比べると3倍の料金を取られるため、非常に割高なのですが、妻の場合はあまり発信の用途に使っておらず、1000円分の無料通話分に収まってしまっているので、この契約が一番お得ということになります。ドコモショップでも最初は他の料金プランに変更しないかと持ちかけてきましたが、上記の話しをしたところ、納得したようでありました。
最初は作業が10分くらいで終わるということだったのですが、いくら待っても作業が終わりません。途中で事情を説明に来てくれたので、聞いてみると、番号を操作する機械の調子が悪く悪戦苦闘しているようです。別の機械で作業をすると言い残して、ドコモのお姉さんは、バックオフィスへ消えていきました。また15分くらいたって、古い機械(611S)から完全に電話番号は抜けなかった(白ロムではなくて灰ロムということですね)ものの、一応、作業は終わって、611SとSH821iの両方を持って家に帰りました。
今回の事務手数料は2100円ということで、窓口での支払いではなく、月々の電話料金の支払いと一緒に請求されるということでした。 一応、電話機はスリムになって、液晶もカラーになったので、妻は少し満足したようです。
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5.子機登録の手順
子機登録の手順は通常は「販売店様へ」のような紙切れに書いてあることが多いのですが、中古で売買されたときに途中で紛失されてしまい、紙切れが入っていないということもあるかと思います。以下に濃き登録の手順メモを付けておきます。
親機側の準備操作
ケース1:データ端子からパソコン(Terminal)を使って
パソコン側の通信ソフト(付属のTERMINAL等)で設定する手順です。
- 本体背面のロータリーディップスイッチを[9]に設定
- 登録時 at#ZSa1111、削除時 at#ZSa1111/d
なお、上記"a"の部分は内線 91→a,..96→fに該当、"1111"四桁の暗証番号(任意)- PSの操作が終わるまで「リターンキーを押さない」
子機側を操作し、SO待受後、PC側リターンキー押下
子機でうまくSO待ち受けの画面に遷移することを確認してください。子機側の操作は子機に付いてくるマニュアルで判る場合が多いと思います。(子機を作っているメーカーごとにかなり操作方法が違ったりしますので注意が必要です)
登録に成功すればターミナルにOKの表示とWM56本体PWR,PHS共緑点灯、失敗すればERRORの表示およびWM56本体PWR,PHS共赤点灯
その後、ロータリーディップスイッチを[0]に戻し、電源を抜いて再起動
ケース2:WM56単体での登録操作
- 本体背面のロータリーディップスイッチを登録する子機番号(1〜6)に設定
- WM56のPWRランプが緑点灯、PHSランプが赤or緑点灯するので子機側の登録操作をする
(ただしSO待受直前の手順まで)- WM56本体背面のTESTスイッチを5秒以上押下(PWR赤点灯)
- WM56本体PWR緑点灯したところで子機側の最後の手順を行い、SO待受けさせる
登録に成功すればWM56本体PWR,PHS共緑点灯、失敗すればWM56本体PWR,PHS共赤点灯
その後、ロータリーディップスイッチを[0]に戻し、電源を抜いて再起動
・注意
RS10,20の子機登録は奇数番号(91,93,95)に行うこと
WM56は基本的に子機の上書き登録可能
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6.ファームウエア (2003.1.18追記)
WM56用の公開版ファームウエアがこちらで公開されています。
バージョンアップの概要
今回のバージョンアップ(2000/10/13)では、以下の更新を行いました。
1. WindowsMeインストールの一部のパソコンにおいて、「らくらくバージョンアップ」でバージョンアップを実行した後、シャットダウンできなくなる場合がある現象を改善 2. WindowsMeインストールの一部のパソコンにおいて、バージョンアップ実行後に再起動せずにユーティリティをアンインストールすると、「らくらくバージョンアップ」関連のファイル
(wm56ver.exe、comctl.dll)が削除できない現象を改善
7.収容可能機種 (2003.1.18追記)
収容可能なPHS等の子機はこちらで情報が公開されています。
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8.PHSの終焉 (2005.3.27追記)
一時期はP-inなどのデータ通信需要で盛り返していたPHS事業ですが、NTTドコモからは端末の新機種はずっと発売されなくなり、平成17年に入ってからは4月30日をもってPHSへの新規申し込みは受け付けを終了するという発表が正式に行われました。さらには、今後、NTTドコモはPHSサービスそのものを廃止する方向で動きます。
妻はずっとPHSサービスを使ってきていたのですが、NTTドコモからお知らせが届きました。下記の内容が書かれています。提供会社側都合でサービスを打ち切っていくのですから、当然の措置だと思います
- 平成17年4月30日をもってPHSサービスの新規申し込みは受け付けを終了する
- 現在使用中のPHSサービスはそのまま使用できる
- FOMAへの移行を推奨
- FOMAまたはドコモの携帯に移行する場合は、FOMA電話型の購入で最大2万円割引、FOMAカード型またはMOVAの購入で1万円割引、携帯電話契約時の事務手数料が無料
- 電話番号は引き継げない
- PHSサービスの料金プランは引き継げない
- 上記特典プランは4月から9月まで
- PHSサービスそのものもやがては終了するので了承しておいてほしい
PHSは手軽な通信手段として便利に使用してきましたが、FOMAの通信可能地域が増えてきたことなどを受けて、そのPHSとしての役割は終えてきました。ドコモではしばらくたてば、PHSサービスそのものの終了を発表すると思います。そのときにもまた、FOMAやMOVAへの新しい移行キャンペーンが実施されると思いますので、そのときまで様子を見ておこうと思います。
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