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NEC ハンディ98 (HANDY98)

1.購入に至る経緯

 NECのHANDY98(PC−98HA)という機種をご存じでしょうか。当時は持ち運べるパソコンのことはノートパソコンとは呼んでおらず、まだラップトップパソコンと呼んでいたと思います。同じオフィスの中で部屋から部屋へ持ち運べるというだけで、とても出張等に持っていくような重さのものではありませんでした。当時、EPSONが出したPC−286LというPC98互換機のラップトップ型機種が、その大きさ、軽さとPC9801の互換性から大ヒットしていましたが、この機種でさえ重さは6.6Kgもありました。そんな中、真のモバイルを追求してNECから発売されたのが、このHANDY98です。

 この当時はインターネットなどというものは庶民に普及しておらず、もっぱら情報はパソコン通信に頼っていました。何と言ってもNiftyserveとPC-VANの2つが巨頭という感じで、ここに加入していればほとんどの情報やフリーソフトが手に入ったと思います。色々なフォーラム(またはSIG)から色々な情報をテキストファイルで落としてくるのですが、これを読む時間がなかなか取れませんでした。そんななか、どこでもこの通信ログを読むのに携帯パソコンがあれば良いなと思うようになり、98HAにはあこがれを持っていました。しかし、何しろ20万円程度の定価が付けられており、とても手が出るような代物ではありませんでした。
 しかし、このパソコンは売れ行きが悪く、時がたつにつれて、どんどん値段が下がっていきました。もう、街では新品を見るのが難しくなってきた頃、中古で5万円程度の値段まで下がったときに購入しました。FDDや各種拡張端子を使えるようにするためのドッキングステーション込みの値段です。
 もしも今からこの商品を入手するとしたら、Yahoo!オークションなどでこまめに探すか、中古パソコンショップなどを探すしか無いかと思います。近くに中古パソコンショップがない場合でも、中古パソコンを扱っているネットショップもありますので、参考にリンクを掲載しておきます。
中古パソコンショップ一覧
リブロス インバースネット PC−WARP PC−NET
テイクオフ U&JMacs ケイテク TANTAN TOWN
SELLSTA デジタルプロモート HANDS アイティドットコム
パッセル OAステーション 有賀号 J&Pテクノランド
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2.98HAのスペック

 98HAのスペックは以下の通りです。
スペック 特記事項
CPU V50(10MHz) NEC独自。V30の改良版
RAM ユーザーメモリ640Kバイト、VRAM32Kバイト MS−DOSが動くための最小限スペックです
ROM 日本語MS−DOS(Ver3.1)、N88-日本語ベーシック(LT) グラフィック環境が特殊なためBASICは専用版です
ディスプレイ 640・400ドット反射型LCD、2階調表示 電卓のような液晶です。2階調しかありません
補助記憶装置 RAMドライブ(容量1.25MB)、メモリカードスロット(JEIDA) ハードディスクはありません。ある意味、今のWINDOWS CEのパソコンに通じる先進的なスペックだと思います。
インタフェース RS−232C、プリンタ。拡張バス 特殊なミニコネクタです。中古で購入したときには、このインタフェースに繋げるためのコードを付けて譲ってくれました。
電源 ACアダプタで提供。パワーオフ時1.5時間充電後7時間のバッテリ駆動が可能 何と7時間も持ちます。今でも驚きの長時間ではあります。
重量 約1.1Kg 今ではモバイルパソコンとしては当然の重さですが、当時としては驚異的な軽さでした
 液晶が2階調しか無いことより判るように、画面の書換をMS−DOSを通さずにBIOSをいじっているようなアプリケーションはこのパソコンでは動きません。つまり、このパソコンはPC9801シリーズ用のソフトを動かすことができなかったのです。動かせるAPは、PC98HAまたはPC98LT用と称して発売されていたMS−WORKS等の一部の製品と、MS−DOS汎用のソフトウエアだけです。これは、かなり普通の人には不自由だったと思います。私の場合はパソコン通信のログを読むことが主目的だったため、特に気にしませんでした。キーボードは無茶苦茶にキータッチが悪いキーが付いていて、ブラインドタッチや早打ちを出来るような代物ではありません。また、液晶も白黒で、「これは電卓の液晶を大きくしたものかな」と思わせるような質感のものでした。
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3.環境の構築

 デフォルトでは上記写真のようにHANDY98専用のメニューが立ち上がるようになっています。しかし、MS−DOSのコマンドプロンプトに行って、たしか、CONFIG.SYSやAUTOEXEC.BATを書き換えることにより、この専用メニューは起動せずにMS-DOS汎用のメニューソフトを組み込んで使っていた記憶があります。当時は、98LTもあったため、パソコン通信のダウンロードコーナーには、色々な種類のMS−DOS汎用プログラムがあって利用していました。
1980円ページ(224×33)
 あの有名ソフトが1980円!

4.その後

 HANDY98を約2年間程度は使っていたと思いますが、その後、ほかのノートパソコンを手に入れると全く使わなくなってしまいました。使わなくなってからは、押入にずっとしまい込んであったのですが、平成13年に押入を一掃したときに、押入の中から発掘されました。どうしようか、かなり迷ったのですが、このまま持っていても仕方がなかったので、Yahoo!オークションで相場を確認しました。すると、アンティークパソコンのコーナーにいくつか出品されていて、かなり安い値段が付いていました。まぁ、こんなものかなと重い出品することにしました。出品する前に念のため起動確認を行ってみると、一部に塗装の剥げがあったものの、使ってみた限り動作はしました。しかし、どこに不良があるか判らなかったために、JUNK扱いという形でオークションにかけたのですが、骨董品的価値が出たためか3万円程度の値段で売れたと思います。オプション類が充実していたのも良かったのだと思います。購入いただいた方には、「貴重なものをありがとうございました」と感謝までしていただきました。

5.参考書籍

 AMAZONで調べたところ、HANDY98に係わる書籍に関して、1種類だけ在庫があるのを確認しました。発売されてからかなりの年月が経つにもかかわらず、不思議な感じです。商品へのリンクを掲載しておきます。
HANDY98パワフル活用術Ascii books
これなら使えるHANDY98



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